5章 準備
「それにしても戦争か。
家族が死ぬことはおそらくないだろうけど、
やっぱり権力ってめんどくさいな。
だって公爵家なんだしねぇ。」
僕は校長が言っていた、
家族は処刑されると聞いてどうするかを考えるのだった。
「最悪の場合は時を戻せばいいとして、
準備として何をしようか。」
僕はそう呟き何をしようか悩むのだった。
「なるべく姿を見せた方がいいよね。
そっちの方が良さそうだし、
分身の魔法を使って勇者パーティーみたいな感じの方がいいよね。
きっとそっちの方が目立つだろうし。
姿形はなんでもいいか。
役柄はどうしようか。
まず勇者、賢者、剣聖、聖女は定番でしょ。
聖騎士と召喚師でいいかな。
勇者は男で賢者は女、剣聖は男でいいか。
聖女は女以外あり得ないし、聖騎士は男でしょ。
召喚師は女でいいか。」
僕はぶつぶつと役柄を考えていくのだった。
「それじゃ後は名前か。とりあえず性格も考えないとだしめんどくさいな。」
そして僕は長い時間思案した。
「よし決まった。」
そう言ってまとめたノートを見る。
勇者
・男
・18歳
・アーサー
・超お人好し
・優しい
・穏便
・謙虚
賢者
・女
・16歳
・エキドナ
・ツンデレ
・謙虚
・怒りっぽい
剣聖
・男
・21歳
・アレクサンダー
・戦闘狂
・荒っぽい
聖女
・女
・17歳
・マリア
・お人好し
・のんびり
・優しい
聖騎士
・男
・19歳
・アレク
・荒っぽい
・優しい
召喚師
・女
・14歳
・モナ
・かわいいものに目がない
・純粋
・無垢
「こんな感じでいいかな?」
僕は頑張って考えた設定通りで自分の理想の姿をしたものを分身した。
「後は装備だけか。」
僕はそう言って武器は自分の使っている武器のレプリカを作り渡した。
それと装備はそれぞれの役にあった装備を作り装備させた。
「これで後は戦争を待つだけか。
ステータスが7分の1になるけどそんなに自分のステータスが低くないから
逆に高いし支障はないかな。
あとやるとしたら召喚師の召喚獣だけか。
召喚獣は適当に僕の持っている中で強い召喚獣でいいかな?
多分フェンリルとかでいいのかな?
まぁ僕の持っている召喚獣からランダムに召喚されるようにしておこう。
これで無理だったら諦めるしかないか。」
僕はそうして眠りにつくのだった。
━※※※視点━
「ついに、ついにこの日が来た。
人類を支配し我はこの世界の神となる日がついにやってきた。
世界は我に怯え恐怖しそしてクックック。
笑いが込み上げてくるのぉ。
おい※※※準備はできておるのか!」
「※※※様できております。」
「そうかでは始めよう。」
我はそう言葉に発するのだった。




