5章 魔術について
「魔術:転移」
僕はそう言って校長のいる場所に転移した。
「校長これでいいですか?」
「・・・」
「校長?」
「・・・」
「返事がないただの屍のようだ。
というわけで起こすか。
魔術:意識強制覚醒」
「っは。」
「校長やっと戻りましたか。
校長は気絶してましたよ。」
「そうだったのか。一瞬君が瞬間移動したように感じてね。」
「したよ。というかこんな簡単な魔術もまともに使えないのだったら戦争に負けるんじゃないの?」
「一つ聞いていいか?」
「いいけど。何?なるべく手短でよろしく。」
「魔術とはなんだ?」
「知らないの?この水晶も魔術で作られたものだからてっきり知っているかと思っていたけど、
知らなかったのか。そうか。まぁ簡単にいうと魔法の上位互換的なものでいいと思うよ。
まぁ便利なだけだけど。」
「魔術とはどんなものなんだ。」
「魔法より凡庸性が高いもので、
でも特定のワードを知らないとまともに操れない。
それと魔力はかなり必要。最低でも10000以上は必須条件。
一応魔術の上に魔導というものがあるけど、
これは100000以上の魔力量が必要。」
「ちなみにそれは全て、」
「もちろん使えるよ。使えなかったらそもそも教えれないしね。
それと職業に適正なんかないよ。あるのは獲得条件だけだから。」
「そうなんですか。」
「そうだよ。というか条件が特殊なものであればあるほど、
効果や職業スキルなどは変わってくるよ。
それとごく稀に固有職業という自分だけの職業が現れる可能性があるよ。
でも大体能力は低いけど、自分に最もあったものがつくられるから、
だから職業って面白いんだよね。」
「ちなみに職業はいくつぐらいあるんですか?」
「なんでそんなに下手になって聞いてくるかはわからないけど、ほぼ無限かな?」
「それはまたどうして?」
「見習い系統の職業が多いからだよ。
それに職業は進化するもんだし。
だから職業はほぼ無限にあると思う。
それと魔物にも職業ではないけど、
特殊なものがあるよ。そんな感じで案外色々あるから、
楽しいんだよね。」
「それじゃあなたはいくつくらい職業についているんですか?」
「知らない。でも50は超えてたと思うよ。下手したらもっとかもしれないけど。」
「そうですか。」
「というわけで僕のことは心配しなくてもいいよ。どうせ心配したところで、
僕は生きて帰ってくるだろうし。それに死んでも自動で蘇生してくれる魔道具も装備してるし
大丈夫だよ。」
僕はそう言って自分の部屋に転移したのだった。




