5章 奴隷解放
「それでこの水晶に魔力を込めればいいんですよね。」
「そうだ。できるか。」
「まぁ。」
僕はそう言ってその水晶に魔力を込めた。
「終わりましたよ。これ以上魔力を込めると、
この水晶が壊れると思うので。」
「そうか。この件は本当にありがとう。
それでだが何を渡せばいい。」
「そうですね。貸し3つ分ということでそれでお願いします。」
「そんなことでいいのか。」
「はい。今は特に欲しいものなどはないので。
例えあったとしても自力で入手できますし。」
「そうか。それじゃ君にはここに言ってもらいたい。」
「それまたどうしてですか?」
「実はこの近辺で何かしら大きな事件が起きるかもしれないので、
君に行ってきてもらおうと思ったのだが無理か?」
「わかりました。」
僕はそう言って校長に言われた場所に向かった。
「結局何だったんだろう。」
僕はそう呟いた。
そして校長の指定され場所に向かうと、
「めんどくさいことをしてくれたっぽい。」
そこは奴隷市場しかも闇市だった。
「絶対ろくなことでもないじゃん。」
僕はめんどくさそうと思ったが、
「まぁでも引き受けたことだし仕方ないか。」
そして僕はその市場を歩くのだった。
「どこもかしこも爆弾だらけじゃん。
それに威力は半端ないやつだし。」
僕は目に写った爆弾を見て、
「そもそもこんな爆弾どうやって手に入れたんだろう。
そんなことはどうでもいいか。
それよりこの爆弾は処理をした方がいいよね。」
「おい、誰だ!」
「マジかよ、めんどくさいのに絡まれたな。」
「だ、誰だと聞いている。」
「誰でも良くない?
そもそもこんな場所にいる時点で普通に人じゃないってわからないの?
それともそんなこともわからないバカなの?」
「だ、黙れ。」
「うわぁ〜、自分がその発言で自分の立場を下げていることに気がつけないとは、
親が可哀想だな。まぁそれほどの馬鹿なら自由に生きてきたんだろうけど。」
「馬鹿って言ったな。」
「言ったよ。事実を言って何が悪いの?」
「俺のバックにはドレイク様がついているんだぞ。」
「誰なのその人は?」
「お前知らないのか、この市場を仕切る人だよ。」
「そうなんだ。それじゃ
魔術:人物保護
魔導:指定物消去
魔術:奴隷解放
これでいいかな。」
魔術をつかいこの奴隷市場を諸共消しとばし、
「魔術:伝言〔奴隷は解放された自由に生きなさい〕
これぐらいでいいかな。」
「おま、な。何をした」
「なんでも良くない?だって君は理解する脳もなさそうだし。」
僕はそのものを最後まで煽るのだった。
でもなんでだろう?
ふと僕はそう思うのだった。




