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ゲーム界最強の職業のまま異世界にきたら・・・  作者: 大城誠也
4章 学園都市編
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4章 ドルトンと料理

「ドルトンなんで料理覚えないの?」


「それはお嬢様が作った方が美味しいので。」


「それじゃ主人として命令する。料理を覚えなさい。」


「いや。というか無理なんですよお嬢様。」


「どうしてなの?」


「私は料理スキルを持っています。

 ですがレベルがなぜかマイナス100なんです。

 だから私は料理が出来ません。」


「ドルトン。どうしてそんなつまらない嘘つくの?

 もしかして僕がその程度のこと見破れないとでも思っていたの?」


「バレてしまいましたか。」


「そりゃバレるでしょ。一瞬信じかけたけど、

 でもステータスを鑑定したらドルトンの言っていたスキルが、

 そもそもとしてなかったんだもん。」


「次からはもっとバレないように配慮します。」


「そういう問題じゃないでしょ。

 とりあえずドルトンには料理をなんとしてでも覚えてもらうからね。」


僕はドルトンを指差しながら口にした。


「そうですか。ですが一つ言わせてもらいますが、

 私は料理の才能はゼロに近いですよ。」


「大丈夫。多分なんとかなるさきっと。」


僕はそう言ってキッチンにまでドルトンを連れてきた。


「それじゃまずはこの卵を割って。」


僕はドルトンにそう言って卵を渡した。


━グシャ


その音とともに卵は粉々につぶれた。


「あ〜なんで握りつぶすの。こうやって卵を割るんだよ。」


僕はそう言って綺麗に卵を割った。


「わかりました。やってみます。」


そう言ってドルトンが再チャレンジした。


━グシャ


だけれども結果は変わらなかった。


「どうしてそうなるの!

 でも流石に焼くだけなら大丈夫でしょ。」


僕はそう言って自分が割った卵を混ぜて、

味を整えるためにいくつか調味料を混ぜた。


「ドルトン。それじゃこれをフライパンで焼いて。」


僕はドルトンにフライパンを渡してコンロに火をつけた。


「お嬢様。できました。」


そしてドルトンが見せたそのものは真っ黒の炭の塊だった。


「ドルトン。僕教えたよね。中火で焼いてって。」


「はい。ですが時間がかかるので強火で焼きました。」


「まぁそれはいいとして、油は使ったよね。」


「なぜ使うのですか。」


「はぁ。もういいよ。ドルトンに料理させたら僕が疲れるだけだから。

 ドルトンは料理できないということは十分に理解できたから。」


「そうですか。それは何よりです。」


「褒めてないからね。」


「そうなんですか。てっきりお嬢様は私のことを褒めているのかと。」


ドルトンがそう言って時僕はドルトンに料理をさせるのは絶対にさせないようにしようと心に」

決めるのだった。

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