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恋、しません?  作者: 円間
第二話 襲撃。恋してないですが恋のライバル現る
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何故にこうなりました?6

 へぇーっと皆んなが声を上げる。


 な、何?

 男子とのラブエピソード?

 石頭とどういう関係があるの?

 私は一体全体何を聞かされているのかしらん?


 菊子は大いに戸惑う。

 そんな菊子には構わずクロエは話を続ける。

「私は、ありがとうって。で、その様子を見てたクラスの女子のグループがいて、その子達が畑山君がいなくなった後に私に近付いて来て、そんな靴下履いて、ぶりっ子だって言うのよ。私、意味が分からなくて。その時はスルーしたの。それで教室に戻ってお昼休みまで授業を受けたの。で、お昼休みになってランチを食べていたら廊下で近付いて来た女子グループの一人が私に、まだその靴下履いてるの? ダサイから脱いじゃいなよって言って来たの。私は全然そんな事思わないから、だから、私は自分の趣味の事を皆んなの前でその子に話したの。私はお姫様みたいなのが好きなのって。それで、あなた達に迷惑掛けてないじゃん、文句ある? って。あたな達こそ、そのダサイ腰蓑スカートをどうにかしたら? って、そう言ったの」


 つ、強っ!


 静かにクロエに拍手を贈る菊子。

「それからよ、ほら、さっき雨兄い達に話した無視の事。その次の日から、クラスの皆んなが私の事、変わってるって言いだして……」

 クロエが言い終えると雨が、「なるほど、そういう事だったのか」と痛々し気にクロエを見つめた。

 菊子もなるほど、と思う。

 人気者の畑山氏に褒められたクロエを良く思わない女子グループ。

 その女子達の嫉妬とクロエの爆弾発言により、クロエはクラスメイト達から引かれている状況にある様だ。

 良い状況とは言い難い。

「まあ、別に良いのよ。あんな人達に無視されたって私、全然かまわないの。別に関わりあいたくも無いし」とクロエは、ふんっ、と鼻を鳴らす。


 クロエちゃんはそう言うけど、今の状況がエスカレートして何か起こらなきゃ良いんだけど……。


 菊子は心底、心配をする。

 

 何か言ってあげられる事は無いかな……。


 考えを巡らせるも、気の利いた台詞は菊子の頭から出て来なかった。

 菊子がしょんぼりしていると、雨が動いた。

「うん。クロエはクロエのままで好きな様にしてたら良い。俺はクロエの事が大好きだからね」

 雨がクロエに微笑み掛ける。

「雨兄い……」

 クロエは目を潤ませて雨を見る。

「俺達はクロエの味方だから! クロエの事、ちゃんと見てるから!」

 日向が言った。

「二人共、大好き!」

 クロエは背景に薔薇の花でも見えそうなほどの笑顔をする。

 それを見て菊子はひとまず安心した。


 何か、目黒さんと日向さんがいれば大丈夫な気がする。

 目黒ブラザーズが頼もしく見える不思議感覚。


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