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恋、しません?  作者: 円間
第二話 襲撃。恋してないですが恋のライバル現る
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何故にこうなりました?5

 意地悪な事を訊いてしまった罪悪感に胸を痛める菊子。

 クロエは菊子の方を向くとティーカップをテーブルに置いて「学校なんてつまらないわ」と答えた。


 や、やっぱり。


 予想通りとはいえ、クロエの台詞に、どきりとする菊子だった。

「ど、どうして?」

 緊張しながら菊子が訊ねる。

 クロエは眉を下げて、「だって、学校の制服がちっとも可愛くないんだもの」と言った。

「えっ?」

 菊子の目が点になる。

「それに、周りの子達も趣味の合わない子ばかりだし、うんざりしちゃうの。女の子達は皆んなウエスト部分を折り上げてスカートを凄く短くしてるんだけど、あれ、私には腰蓑にしか見えないのよね。私にはちっとも可愛く見えない。あ、別に腰蓑を、ばかにしてるんじゃ無いの。何で学校に腰蓑つけて来るのかって事が疑問なの。どうして皆んな、あれが可笑しいと思わないのかしら? 他の皆んながやってるから? 意味が分からないわ」

「えーっと……」


 な、何か、想像してたのと違う感じですが?


「自分と趣味の合う子がいなくて学校がつまらない、と……学校のスタイルが合っていないからつまらない、と……そんな感じでしょうか?」

 何とか言葉を選び出し、菊子はクロエに問うてみる。

 クロエは、うーん、と顎に手を当てて首を傾げる。

 その姿は相変わらず可愛らしい。

「まあ、そういう事かな。学校の制服も、マシな所を選んだんだけど、実際に着てみると、どうも私のセンスとは違うみたいで」

 クロエの姿を見ると、彼女の眼鏡に叶う制服の学校は中々難しいと見える。

「はあ、そうですか……。えーっと……他に、何か学校の不満とかあります?」

「ええっ? うーんと、あ、クラスメイト達の頭が石みたいに固い事かな。私の個性とか、全然分ってないみたいで、それならそれで私の事をほっとけば良いのに、私の事、ダサイみたいに言うの!」

 それらしい話が聞けそうな予感に、おっ! と菊子はクロエの方に少し前のめりになる。


 クラスメイトとのトラブル?

 それが無視の原因か?


 一体何があったのか、と、はらはらする菊子。

「どういう事だよ?」

 日向が顔を顰めてクロエに訊く。

 雨も不安気にクロエを見ている。

 場が急に緊張感に満ちる。

 可愛がっているらしいクロエの、不安を感じさせる台詞に雨も日向も落ち着いてはいられない様だ。

 クロエは思いっきり不機嫌な表情を浮かべて日向の方を向くと小さい口を大きく開けて話し出した。

「あのね、私、学校に白いフリルの付いたソックスを履いて行ったの。そしてら生活指導の先生に廊下で捕まって、校則違反だって怒られて。で、私のクラスに畑山君って子がいて、それを見てた訳。畑山君は、まあ、女子に人気なの。バスケ部で活躍してて、まあ、顔は良い感じかな。その畑山君が先生がいなくなってから私に、そのソックス可愛いねって言って褒めてくれて」

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