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恋、しません?  作者: 円間
第二話 襲撃。恋してないですが恋のライバル現る
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爽やかな朝……か2

 食器棚と並ぶ食料の詰まった棚の一番下の引き戸になっている扉を菊子は開ける。

 そこには昨日買った雨のお菓子が、まんま詰まっていた。

 本当、随分買ったものだな、と菊子は思う。

 菊子はお菓子の山の中から海外製のチョコチップクッキーと、やはり海外製の、正体不明の紫色のクリームが挟まった商品のイラストが描かれたパッケージのウエハースを選んで棚から取り出した。


 パンとお菓子、準備完了。

 取り敢えずはこれで良し?

 後で他に何か食べられそうな物があったらダイニングに持って行こう。


 菊子はシンクの前に移動して、シンクの前の曇りガラスのはまった窓の木の窓枠にコの字の空いた所を上にした様にして取り付けられてある布巾かけから布巾を取ると、布巾を水に濡らして絞り、それをパンの入った藤のかごとお菓子と一緒にワゴンに載せてダイニングまで運んだ。




 ダイニングの扉の前で一応ノックをした後(返事は無し)、菊子はダイニングの中へ入る。

 そしてワゴンに置いた布巾を手にしてダイニングテーブルを拭いてゆく。

 テーブルを拭き終えると、パンが入っている藤のかごをテーブルの真ん中に置き、お菓子は雨が座っていた席の近くに置いた。

 そうして菊子は汗を掻いていないにも関わらす額を手で拭い、ほっと一息つく。


 こんなものかしら?

 パン、目黒さんが取りやすい様に、もう少し目黒さんが座る位置にずらすか……。


 藤のかごの位置をずらして、改めてテーブルのセッティングを確かめる菊子。


 うん、良いんじゃない?


 頷くと、菊子は空のワゴンを押してダイニングを出た。

 キッチンに戻り、ワゴンをキッチンテーブルの脇に付けると菊子はそう言えば、苺があった事を思い出して、冷蔵庫から苺を取り出して洗い、ヘタは取らずにそのまま皿に盛ってダイニングに持って行き、パンの詰まった藤のかごの隣に苺の載った皿を置く。


 朝食の準備は取り敢えずこれで良いかな。

 さてと、これから何を……。


 何をしようかと考えた菊子は、一気に青ざめた。

 とても重要な事を忘れていた事を思い出したのだ。

「キャーッ!」

 菊子の悲鳴がキッチンに響く。


 私、まだ顔も洗って無いし、幸いメイクは薄くはしてるけど、髪もぐちゃぐちゃで、服は夜寝る時の恰好のままだ。

 こんな姿、誰かに見られたら……。


 菊子はダッシュで脱衣室へ向かう。

 脱衣室に着くとバスルームの扉を開けてメイク落としと洗顔を掴み取り、脱衣室へ引き返して勢いよく洗面台の蛇口を捻り、水を流すと顔を洗い始めた。

 顔を速攻で洗い終え、棚から白いフェイスタオルを引っ張り出してポンポンと顔を拭く。

 顔を拭きながら、早く部屋に戻ってメイクしなきゃと思う菊子。

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