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恋、しません?  作者: 円間
第一話 男友達の家政婦致します
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雇い主の我がまま? 応えます。1

 ダイニングで菊子、雨、日向の三人は料理を囲んで食卓に着いていた。

 雨の対面に日向、雨の隣に菊子という風に座っている。

 家長の隣に家政婦とはどういう席順なんだと菊子は思うが、雨の決めた事だから従うほかない。

「頂きます」

 雨が手を合わせて言うと、日向が続いて「頂きます」と言う。

 菊子は慌てて日向の声を追った。

 食卓にはそれぞれの皿には菊子の手により既にホルモン焼きとサラダが取り分けられており、白いご飯と味噌汁が湯気を上げていた。

 菊子は先程から緊張していた。

 雨がホルモン焼きを口に運ぶのを菊子は横目で、ちらりと見る。


 日向さんに味見もしてもらったし、大丈夫だと思うけど……。


 料理が雨の口に合うかどうか、菊子は非常に気になる。

 気になりすぎて、自分の食事に手が付けられない。

「ん、美味しい」

 雨の一言に菊子の緊張は一気に解ける。

 

 よ、良かった。


 菊子は脱力した。

 雨は、サラダも味噌汁も美味しいと言って食べた。

 雨が味噌汁が美味しいと言うと、日向が少し、はにかんだ。

「菊子、ぼんやりしてないでお前も食べな」

 雨が言う。

「あ、はい」

 菊子はご飯に口を付ける。

 ぱくりとご飯を口の中へ。

 菊子の頬がやんわりと緩む。


 むむっ。

 これは良いお米を使っているに違いなし。


 菊子は、きらきらした目で、もぐもぐと口を動かした。

 甘辛いホルモン焼きはご飯に合った。

 そして、日向が作ったじゃがいもと玉ねぎの味噌汁の美味しいこと。

 サラダもトマトの甘酸っぱさが何とも言えない。

 サラダは雨が買った、これまたお値段高めの瓶に入ったマヨネーズをかけてある。

 三人は黙々と食事をした。

 そして、「お代わり」雨と日向が茶碗とお椀を持ち上げて同時に声を上げる。

「あの、私もお代わりしても?」

 遠慮がちに菊子が言う。

「勿論」と雨。

 日向は菊子を睨んでいる。

 菊子は日向の鋭い眼光に、うっ、と声を上げた。

 菊子は席を立ち、ワゴンに乗った炊飯器と味噌汁が入った鍋から三人分のご飯と味噌汁をよそってテーブルに置き、雨と日向に配ってから自分の分を席に置く。

 席に着きながら、さっさと食べて退散しようと思ったのにお代わりしちゃった、と反省する菊子。


 でも、こんなに美味しいお夕飯、久しぶりに食べる。


 白米の進む菊子なのであった。

「菊子、仕事はやって行けそう?」

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