突然の依頼
「感情」ってなんだろ?君ら、考えたことある?普通なら喜怒哀楽、よろこび、いかり、かなしみ、たのしみとかそんな事を言うのだろう。ならば次だ、「人間」ってのはなんだ?僕は昔こんなことを言われたな、「お前は人間じゃない」って。「感情のないお前は人間じゃない」この時ばかりはさすがに堪えたよ。
でも、それからだよ。僕は自分が人間だと思わなくなったんだ。
そうすれば、傷付くことはないと。そう、思っていたんだ。そこから先は楽だった、ただ人に、人間に言われるがまま行動する。
それが、どんなにきつい嫌なことでも...。
こんなことを考え、行動していた僕はあの日に出会った彼女に半ば強制的に変えられた。その話をこれからしていこう。
とりあえず、自己紹介をしておこうか。
この話の主人公となるのは、泉 康太。今年の春から高校2年生になる。バイトはやってた。マクドナルド、通称「マクド」わりと楽しいよd=(^o^)=b。高校は千葉県の県立高校だ。ちなみに友達はいなかった。
予想はついてたって? ほっとけ!良いんだよ、今はいるから、友達。
そろそろ、本編に入るとしようか。
四月、まずは鉄板の「校長先生のお話」そのあとに生徒指導からの注意事項、あとは、面倒なクラス発表。そしてようやく解放されたと思いきや、僕に群がってくるのは500円玉を握りしめた有象無象の高校生。そう、僕は俗に言う何でも屋ってやつだ。
そして、《群れ》の依頼をすべて回収してから家に帰る。これが僕の日常。基本的に、依頼は帰ってすぐに解決している。そのため意外なことに大人気なのだ。
だけど、その日はいつもとは少し違った。
僕の周りから、群れの波が引いたのだ
「こんにちは、少しだけお時間よろしいでしょうか。」
それもそのはず、僕に話しかけてきたのは学校では有名な、橘 しずくなのだから。
彼女が有名な理由はただひとつ、容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能、あらゆる分野でも優秀な成績を残しているからだ。
そんな彼女が依頼を出してきたのははじめてだ。
「あとで、こちらの電話番号にご連絡ください。よろしくお願いします。」
僕に依頼をする方法は2つある。
1つ目が一般的な、直接会って頼むもの。
2つ目は電話で秘密裏に依頼をするというもの。
そして今回の依頼は極秘らしい。
どんな依頼なのかは帰って確認すればわかるだろう。が、今は突然の状況に呆然としているこの群れを片付けなければならない。
「そろそろ、依頼を回収したいのでこちらの方にお願いします。」
そうこうして、依頼を集めたあと家に帰宅し、楽な依頼をすべて片付けてから、約束の電話番号に電話をする。
何度かコール音がなり、そして音が止んだ。
「はい。もしもし、橘です。どちら様でしょうか?」
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