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プロローグ 始まりの女の子

 目の前で笑っている女の子がいる。


 その小さな女の子の髪はとても綺麗な銀色で、風になびいて広がった髪が、光を透き通していて、その子自身が輝いているようにさえ見えた。



 あぁ……これは夢だ。


 根拠なんてない。誰しも経験があるはずだ。


 “これは夢だ”と直感的に感じる瞬間が。


 そんなどこにでもありふれた夢が、どこにでもいるようなただの学生のオレの人生を大きく変えるなんて誰が思おうか。


 そんなこと、神のみぞ知るというやつだ。





 これから話すのは、そんなオレが夢に出てきた女の子と――――




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