第6話 朝食と作戦会議のパエリア
「ツワモノかと思ったが、案外バカだったなあの爺さん。」
とフロウ。
「一部始終黙ってみてたけど私達の捨て台詞が『へへへっバーカ』ってだいぶカスだよね。」
と解毒薬で復活したアリス。確かに爺さんからモノを奪って「バーカ」って言い残すの、字ずらが危ない。
「いやでも実際バカだろ、あそこまで強者ムーブしといて最後にあんなヘマやらかすんだから、おっ魚焼けたぞー」
と聖剣の炎で魚を焼き終わった俺。
俺達は黒フード達から何とか逃げ延びた後、あの街にいるのはヤバいということで、街からほど離れた森で野宿していた。
今は聖剣の炎で焚き火をしている、この発想力はまさしく聖剣の使い手に相応しいだろうと言ったらアリスに鼻で笑われました。
「しかしこれからどうするかなぁ」
フロウが話を切り出した。
「疲れたし寝ようぜ、もっちゃもっちゃ。」
「私はあの爺さんをぶっ飛ばぁーす、もっちゃもっちゃ。」
俺とアリスの意見に呆れた様子でフロウが答える。
「いや食いながらしゃべんなよ、それとこれからどうするにしても方針を決めとかないと動きずらいだろぅ。」
「いや、そういう難しい事はお前に任せるよ、俺は取り敢えず寝るから俺が寝てる時の見張り中にでも考えといてくれ。」
俺のそんな言葉に少し照れた様に鼻をかいたあと、フロウはこう言った。
「信頼してくれてありがとよ、まあそれでも方針を決める時にいるからお前がやりたいことを教えてくれ。」
「うーんそうだな、この聖剣の正体が知りたいかな、こいつにはまだとてつもないパワーが眠ってる気がする。」
「なるほど、ちなみにアリスは?」
「爺さんとの決着ぅ、私ももう寝るねぇ。」
二人の意見を聞いたフロウは「分かった」と頷き、見張りと計算を始めた。
「おいダッシュ見張り交代の時間だ」
フロウに肩をゆすられて起きた俺は「方針は決まったか?」と第一に聞いたら。
「愚問だな、朝になったら朝飯でも食いながら話すよ、んじゃおやすみー。」
「おう、おやすみ。」
その後俺は交代の時間まで見張りをして、アリスと見張りを交代してまた寝て、そして次の朝が来た。
あくびをしながら朝食を食べ始める、アリスが俺の肉を取ろうとしたので「譲らねーぞ」と箸でブロックしたりなんなりしているうちに、少し腹が満たされたのでフロウが作戦会議を始めた。
「そろそろ今後の方針を話そうと思う。」
「いよっ」「待ってましたぁ」と俺とアリスがはやし立てる。これが俺達の作戦会議風景だ。
「まず俺達の本来のミッションを思い出してくれ。」
「観光?」「ちげーよ聖剣をもって帰ることだろ?」全く、俺がミッションを忘れるわけないじゃないか、舐めてもらっては困るぜ。
「いや何言ってんだよお前ら、俺達のミッションはシャーレさんから頼まれたバッファータウンに隠された魔法の調査だぞ。」
・・・・・・そう言えばそうだったな、忘れてた。
「・・・・・・続けるぞ、今回街についてすぐにドンパチ始めちゃったせいでロクな調査が出来てない、だからまた街に行かなければいけないが、」
「黒フード達が障害になる?」
「そうだ、きっとこのまま戻ればまた奴らと戦うことになる、それ自体は問題ないが、奴らと戦う時は奴らのアジトを突き止め、逃げ場を無くした後だ、だからこの場合、街には行かなければならないが黒フード達に見つかってはいけないということになる。」
俺はフロウの言葉を難しいと思ったが、案外答えは簡単だった。
「変装するってことねぇ。」
「なるほど、冴えてるなアリス!」
うんうんと頷いてフロウがまとめる。
「そういうことだ、変装して街にいく、魔法の手掛かりを探しつつ黒フード達の痕跡を探す、見つけた情報を使って決戦へって感じだ」
一旦言葉を区切った後、「ここからは俺の推測だが・・・・・・」とフロウが続ける。
「多分黒フード達は街に隠された魔法と聖剣に無関係ではないはずだ、探しているうちに聖剣の力も、魔法の正体にも辿り着けるはずだぜ!」
「「おう(ぅ)!」」
こうして作戦会議は終わった。




