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第4話 赤の聖剣は闇夜に燃える

 時は進んでダッシュ達の馬車が出発した次の日の夜、遂に馬車は目的地バッファータウンに到着した。

 馬車の中の様子はものの見事に死屍累々であったが馬車の御者が目的地に着いた事を知らせると、三人は水を得た魚の様に馬車から飛び出し、我先にと夜の街に飛び込んで行った。

 「手柄は俺のモンだぜええええええええええ」

全力疾走するダッシュ———俺、俺様が吠える。

「させるかよおおおおおおおおおおおおおおお」

フロウの野郎それは読んでたぜ!奴の繰り出した足払いを華麗に躱した俺は後方から迫りくる鈍器に気が付かなかった。

「空中という無防備な姿を晒すとは、ダッシュ君も落ちぶれましたなぁ」

鈍器を喰らい落ちていく俺の視界には、ニヤニヤ笑うゴスロリクソ女ことアリスの姿が見えた。

 落下して地面に当たったと思ったら地面が抜けた。

「噓おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

と叫ぶとなかなか地面につかないと思って辺りを見ると、そこは地下の洞窟の様な場所だった、土臭ぇ・・・・・・・。

 「よっと」と上手いこと着地した俺は辺りを見渡すと何か光が見えたので近ずいてみる、するとそこには光る剣が刺さった台座の様なものがあったら。

「これおとぎ話で聞いたヤツだ!」

正直興奮した、フロウ達が「おーい」みたいなこと言ってる様な気がしたが、無視して光る剣を抜く。

「ふんっ」

あ、割と簡単に抜けた、こうもあっさり抜けちゃうとなんかそこまで感動しないね・・・・・・。

 軽く光る剣を振ってみると、重さのわりに簡単に振れた、長さもいい感じで扱いやすい上物の片手剣といった感じだ。


 その後はフロウ達の声に答え、「イイものを拾った」と言うと「ロープ取ってくるからちょっと待ってな」ってさ、しょうがねぇ、暫くこの剣素振りして時間潰すか・・・・・・

「!」

油断した一瞬だった、頭部に強烈な痛みが走り視界が暗くなっていく。

 「よもや聖剣に手を出す愚か者がいようとは」

倒れた俺の視界に映ったのは怪しげな黒フードの男だった、フードから覗く口元にはしわが見える、右手に持っているのは———短刀。ヤバい、途端に俺は身体を起こし黒フードから距離を取る。すると黒フードは少し驚いた様にこう言った。

 「ほう、起き上がるか、確実に意識は奪ったはずだが」

「さあな、ククッ、手元でも狂ったんじゃねぇか?」

挑発してみるが全く微動だにしねぇ、まずいなこの爺さん明らかに俺より上手だ、なんとしてフロウ達が来るまで時間を稼がないと、

「長ーー何が起こったんですか?」

考えてるうちに洞窟の奥から黒フードが数人やって来た、今は痛みを感じないが爺さんの奇襲で受けたダメージも残ってるかもしれないし本当にピンチだぜ・・・・・・後から来た黒フードから殺ろう、人数は多いが爺さん一人相手にするより楽そうだ。

 「この間0.2秒おおおおおおお」

そういいながら黒フード達に突っ込む、仲間の近じゃその短刀も上手く扱いきれないだろう。

「気を付けろ、そいつは聖剣を持っている!」

後ろから爺さんの声が聞こえる、それに反応して黒フード達が各々の獲物を抜くが、

「遅ぇ!」

俺の方が一手早い、素早い斬撃で大槌を持った黒フードを吹っ飛ばした、混戦になるとああいう一撃が大きい敵が一番厄介だ、それを最初に片付けられたのは大きい。

 すぐさま周りを確認する、直剣持ち二人、槍持ち一人、杖持ち一人、それとさっきの爺さんか・・・・・・、爺さんが居ない!まずいぜ大槌持ちをぶっ飛ばしてる隙に視界から逃した、さてどうするか、勿論黒フード達がそんな時間をくれるわけもなかった。

「よくも聖剣をおおおおおおおお」

直剣持ちの一人が突撃して来る、正直コイツ一人なら何とかなるが後ろで魔法を唱えてる杖持ちが厄介だ、そこを叩くにも槍持ちが杖持ちを守ってるから迂闊に近づけない、なかなかの布陣だぜ・・・・・・

 『突破シロ・・・・・・打砕ケ・・・・・・』

どこからかそんな声が聞こえてきた、するとさっき引き抜いた剣が燃え盛るマグマにも似た輝きを放った!そういや黒フード達がコイツの事聖剣って言ってたな、なんだか感情が高ぶってきた、視界が赤く染まり、その中心に赤い、赤い血の道が見えた。

 「陣形だとか作戦だとかめんどくせぇ!俺は全部、そう全部、正面突破でぶっ壊す!」

魂の底から湧き上がる衝動を『音』の形にして叫ぶ!

「必ぃっ殺『爆進突破激』!!!」

目の前に見えた血の道を力任せに押し通る、すると聖剣は、倒したいヤツ、杖持ちの黒フードの首に届いていた。

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