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第20話 デッドオアアライブ

拳とチェーンソーでは当然チェーンソーの方が長い。先手を取ったのはアリスだった。凶悪な刃が墓守の長に迫る!

アリスの全力パワー!しかし墓守の長も決死の覚悟、当然その攻撃も見えている、見えているのだから墓守の長は当然避け・・・・・・ない。

「当たった!?でも手応えが・・・・・・」

そのアリスの認識は正しかった。墓守の長はあえて攻撃を躱し切らない事で間合いを詰めたのだ!

『死練死心ッ!』

墓守の長の必殺拳、四連撃がアリスの腹部を穿つ!

「ガハッ!」

「まだまだじゃッ!接死両断!五開超絶!無限神殺!王死千酷!」

次々に放たれる即死級の攻撃、最早アリスは呻き声も上げず、とうとう愛用の戦闘用チェーンソー、トゥウィンクルを手放してしまった。

「やったか・・・・・最早生きてはおるまい。」

人生最後の強敵に敬意を表し、墓守の長が背を向け、立ち去ろうとしたその時だった。


ズッザッザッザッギィィィィィィィン!


持ち主に手放され、地面に突き刺さった筈のチェーンソーが独りでに動き出したのだ!

「!?」

墓守の長が振り返ると、そこには・・・・・・


「馬鹿なッ五臓六腑を破壊し、心臓を破裂させ、全筋繊維を断裂させた筈なのに・・・・・・」

「ハッハッハーギュイイイイイイイイン!ス様ァ、ふっギュイイイイイイイイ!」

そこには盛大にチェーンソーをギュイギュイいわせているアリスが居た。

異様と言わざるを得ない、五臓六腑から心臓まで破壊されたアリスが立っているのもおかしいし、喉を砕いたのに声が出るのもおかしい話だ。いや、よく聞いてみるとこの"音"は声じゃあない、

「・・・・・・音声?」

するとアリスは「バレちゃったかー」という感じで頭を掻いた。

「その通り、ギュイイイイイイン!をぶっ壊されちゃったからね、仕方ないからギィィィィィィィン!のさ!」

ギュイギュイ音に掻き消されてよく聞こえなかったが、つまり・・・・・・

「お前さんの本体はそのチェーンソーという訳か。」

「ギィィィィィィィン!」

頷いた、多分小娘の奴は「当たりー!」とか言ってたんだろう。

しかし困ったものだ、この小娘に勝利する為にはあの凶悪極まる刃に挑み、そしてそれを破壊しなければならないとはのぅ。

「戦いは・・・・・・この老いぼれに、勇者になる機会を与えてくれたッ!」

迷いなど最初から無い、挑ませてもらおう。


覚悟を感じる前進、私を一度倒し、戦闘用チェーンソー、トゥウィンクルが本体なのだと気が付いた奴は何人か居た。

彼等はやっとの思いで私を倒した後、トゥウィンクルを破壊しなければならない事を知っても、欠片も絶望せず、己の勝利を疑わずに挑んでくるのだ。

私はそんな瞬間が好きだった。人の強さを感じられるその一瞬が———

「回転数0!『人速』ッ!」

神速ならぬ人速、心の苛烈な動きを、回転数をエネルギーとするトゥウィンクルにとって最弱にして最速の技。

人速を使う時、私の心はクリアだ。激情でも熱情でもない、きっとその心は———


「感動したよ、良い勝負だった。」


トゥウィンクルは相手の首に届いていた。

「ぐぬぬ、あと一歩だったんじゃがのぅ・・・・・・」

そう言って墓守の長は目を閉じ、私は回転数の上がったトゥウィンクルでその息の根を止めた。

突き刺さったチェーンソーが独りでに動き出すシーンが書きたくてやってた所があるので第1目標突破って感じで素直に嬉しいです。

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