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第11話 潜入!バッファー社

バッファー社のビルの外観は、例えるならばそう、壁だ、鼠色のデカイ壁、周りの民家よりも頭一つ高い壁。

そんなバッファー社の中も、鼠色の継ぎ目の無い石壁が目立つ、この辺では珍しい感じの建物だった。

アリス、フロウより一足早く潜入したダッシュは、中をしばらく探索した後、妙に人が多い場所を見つけ、この数相手なら戦うより隠れた方が賢明だということで、ダクトの中に隠れながら、奥へ奥へと進んで行った。

ゴン!「ヴッ!」どうやらぶつかった様だ、ダクト内は暗いので前がよく見えない。

「?ダッシュか?」

暗闇から声が掛けられる。・・・・・・その声は!

「フロウか?」

って事はさっき俺は顔面から、フロウのケツにぶつかったって事にならない?

「ああ、合流出来て良かった。」

「私も居るよぉ〜。」

まぁいいか、敵地でこうして無事に合流出来た訳だし。

「取り敢えず情報交換と行こうぜ、フロウ達はどの辺からダクトに入った?」

「裏口から入ってすぐの所からだな」

「そうか、俺は正面から入って暫く右に進んだ辺りからだな」

「となるとダッシュは後ろから来た訳だから・・・・・・ダクトはグルっと一周してる感じかなぁ。」

暗闇でよく見えないが、きっとアリスはドヤ顔してるだろう。

「一周してるとなると、どこかで降りないと無限ループしちまうな」

フロウはそう言って『うーん』と考える仕草を取ると、ゴンっとダクトの上にぶつかった。

「いて〜」

「はっはっはー、フロウは間抜けだねぇ。」

アリスはそう笑うが、

「いや、笑ってる場合じゃねえ!今ので見つかったかも、ダッシュ、アリス猫の真似をするんだ!」

頭でも打ったのかコイツ、いや打ったんだけれど・・・・・・

「「にゃ、ニャーン」」

それでも取り敢えず言われた通り猫の真似をするアリスとダッシュだった。

「なんだ猫か・・・・・・」

ダクトの外からそんな声が聞こえた。

「何で今のでやり過ごせたんだ?」

「こういう時は猫の真似って相場が決まって流からだよっ!」

そう言ってフロウはニッと笑った。

「しかしどうする?バッファー社の中は思った以上に敵だらけで、降りるに降りれないぞ」

っていうかいい加減狭っ苦しくて早くダクトから出たい。

「どうやらそうでもないみたいだよぉ。」

一人聞き耳を立てていたアリスが知らせる。

「外ではバッファー社副社長と、黒フード達の長とのバトルが始まって、誰も近づけないらしいぜぇ。」

アリスはそう言ってニヤリと笑うと、「付いて来なよぉ」とバトルが起こってる方へと進んでいった。

しばらくダクトを進むと、丁度良くダクトに小さな切れ目を見つけた、そこから部屋を覗くことが出来る様だ。

フロウとアリスが覗いてみると、バッファー社副社長であろうスーツ姿の男と、昨晩戦った黒フードの老人、黒フード達の長が、狭い部屋の中で戦っていた。

「うおおおおおお、見ろよダッシュ!副社長がジジイの短刀を鼠色の壁出して防いだぞ!」

「いやお前ら二人が見てるせいで、スペース無くて見えねぇよ。」

「ほらほら見なよぉダッシュ、石の盾を作って突撃した副社長をジジイがいなして、カウンターに足払いを・・・・・・凄い!副社長地面から鼠色の石を生やして咄嗟にガードした!これは目が背中にも付いてないと出来ない芸当だねぇ。」

「だから見えねぇって、何?そんな凄いバトルやってんの?結構振動は来るけど、」

悪りぃ悪りぃとフロウが場所を譲ってくれたので、ダッシュも切れ目から中を覗いてみると、副社長とジジイの拳が交差しているところだった。

「クロスカウンターだ!」

目の前の熱い展開に思わずガッツポーズすると、拳が上に当たってしまい、ダクトが壊れてダッシュは落ちてしまった。

「「何奴!」」

「やっべ。」

やっちまったぜ!と、ダッシュは苦笑いした。

「」

アリスとフロウも、流石にこれには絶句した。


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