第1話 転生勇者に負けたザコ、酒場にて飲む!
たまに熱くて、たまにクスッと笑えて、オールウェイズで外道
そんな作品です。
一章
「よぉ姉ちゃん、どうよこれから俺と飯でも一緒に・・・・・・」
気持ちのいい昼下がり、俺は薄暗い路地裏で女の子を口説いていた。
「キャーーーー」
女の子が叫ぶ。いや、待ってくれよ、まだ何もしてねぇし声掛けただけじゃねえか、
「その汚い手をどけろ!」
明るい道の方から突然現れた、勇者の様な格好をした男から、怒りが篭った声が掛けられる。
「「誰?」」
俺と女の子の声がシンクロする。っていうか手も出してないが。
「問答無用!」
ドゴッ、ぐわーーー!
「大丈夫だった?」
「ええ、助けて頂きありがとうございます」
「それは良かった。」
そう言うとエセ勇者は俺の方を向き
「これからは悪いことは辞めることだな」
と言って女の子と一緒に去っていった。
「あああああもうマジでクソだわ、クソックソッ・・・・・・マスターもう一杯!」
俺は照明をケチった様に薄暗いバーのカウンターで項垂れていた。
「てめぇなんぞに出してやるモンなんてねぇわ!ツケがもう半年分も溜まってんだよそれを払うまではネズミのクソでも食ってやがれ。」
いかつい怒鳴り声が店内に響く。
「んな玉の小せぇ事デカい声で言うんじゃねぇよ無駄に広い店内に俺以外の客居ねぇからコンサートホールみてぇに響くんだよ。」
俺は閑古鳥が鳴きそうなぐらい悲しい店内を見渡しながらそう言った、するとマスターは
「一曲歌ってやろうか?それがてめぇのレクイエムだ」
マスターのスキンヘッドと丸太のような二の腕に血管が浮かび始めたのでヤバいと思った俺は店を後にしようとしたところ、珍しく店のドアが開いた。
「やあダッシュ君、こんなところにいたのかい」
青空のように美しい蒼い瞳に長くてサラサラした銀の髪が特徴的な美少女、こんなクソだとか玉だとか今月厳しいから照明を最小限に留めて節約してるだとか言い合っているバーには有り得ないような美少女だった。
「どうも、シャーレさん・・・・・・」
俺ことダッシュはかしこまった様に答える。それもその筈、銀髪の美少女ーーシャーレさんは俺の所属する組織の四天王の一人、<いともたやすく砕く者(薄氷の)> シャーレとして敬われ、恐れられていた。っべーよ、めっちゃラフな格好で会っちゃったよーーーよく見るとシャーレさんも黒のパーカーに白のホットパンツというラフな格好だったので少し安心した。
「今日は君に話があって来たんだ」
四天王がわざわざ俺に話・・・・・・?はて?なんて思っていると「立ち話もなんですから席に座ってどうぞくつろいで下さい」なんてマスターがバーのマスターっぽいことを言ったので思わず笑っちゃいそうになったが四天王の前なので何とかこwらwえwなwけwれwばw
マスターはケチってた店の明かりを付け、俺はシャーレさんを店の一番良い席に案内した、
良いと言っても”比較的に”だが。これで機嫌を損ねて殺されたらマスター、てめぇと、てめぇの店も道連れだ・・・・・・
ストックが無くなるまでは週に2回投稿出来たらいいなと考えてます。
ここでこの作品に出会ったのも何かの縁、暫くダッシュ達の冒険にお付き合い下さい。




