ギルド最強の〇〇さん
思い付きで考えた短編です。
相変わらずの文章ですがよろしくです
ファンタジーな世界
この世界にはスライム、ゴブリンを初めとする初級モンスターやドラゴン、オーガ、デーモン等の上級モンスターも存在する。
そんなモンスターを退治すべく、多くの人々は街の冒険者ギルドに所属し、冒険者となる。
ここはとある街の冒険者ギルド
一見普通のギルドだが
実はこのギルドには世界最強とされる戦士が存在する。
だがその正体は誰も知らず
「このギルドに世界最強の戦士がいるんだよな!?」
「一体どんな人なんだろう!?」
冒険者達は誰がその戦士なのかを見ていた。
それはリザードマンの武闘家か?
それとも魔法使いのお姉さんか?
それとも…
「それはこの俺様さ!」
と、冒険者達の話に一人の大柄な体躯をした剣士が割り込んできた。
「あんたがそうなんですか!?」
「おうとも!何せ俺は銀A級だしな!」
冒険者にはランクというものが存在する。
そのランクは強いものから順に
金…世界最強とされる冒険者だがこの世には一人しかいないとされる
銀A…かなりの強さの冒険者。大抵のギルドに四、五人はいる。
銀B…なかなかの強い冒険者
銀C…並より上の強い冒険者
銅A…並の冒険者
銅B…本の少し強い冒険者
銅C…新米冒険者
とされ、上に上がるほど高い依頼を受けることができ、ランクが上がれば上がるほど地位が向上する。
だがランクを上げるには多くの依頼をこなさなければいけないのだ。
「何だ。金級じゃないんですね」
「何を!!見てろよ!俺は現在銀A級だが、いまに金級になってみせる!
そのために今日も依頼を頑張らねぇとな」
剣士は掲示板から一枚の依頼をちぎり、受付の方へ持っていった。
その依頼を見た受付嬢は
「レッドドラゴンですか、本来は銀A級が数名で行う依頼ですけど、まさか一人で行う気ですか!?やめた方がいいです!!」
と、剣士を心配するが
「心配いりませんよ。だって俺は強いし、仲間なんて邪魔になるだけですから」
剣士は聞く耳を持っていなかった。
「とにかく俺は大丈夫だからさ、早く認可してくださいよ」
剣士が強く言うため
「そこまでおっしゃるのでしたら」
心配しながらも受付嬢は認可した。
ちなみに依頼には期限があり、受けてから一週間以内に依頼をこなさないと無効化され、モンスターを倒しても賞金がもらえなくなる。
何故ならば大抵の場合、モンスターによって返り討ちに遭い、死亡する確率が高いからだ。
「それじゃ、ドラゴンの首を手土産にしますから待っててくださいね」
剣士はそう言うとギルドから出ていった。
その直後
「あの剣士、死んだな」
「普通のドラゴンならともかく、レッドドラゴンはこの辺りで最強級のモンスターだ。それを一人で倒すだなんて金級ならともかく銀A級じゃ絶対無理さ」
剣士を馬鹿にする声がギルドに響き渡るのだった。
そして、それから6日が経つも、剣士はついに戻ってこなかった。
ギルドのなかでは剣士は死んだと噂されるなか
「仕方ないですね」
スッ!
一人の人物が武具を纏い、出撃するのだった。
そう。世界最強とされる金級の冒険者が
一方、その頃
ゴガシャアァーーッ!!
「ひぃっ!?」
剣士が山のように巨大なレッドドラゴンから逃げていた。
「ち…ちくしょーっ!!俺が甘かった!!
まさかレッドドラゴンがこんなに強いだなんて!?」
軽い気持ちでレッドドラゴンに挑んだことを後悔する剣士
そして
ゴオッ…
「やばい!?ブレスがくる!?あぁ、ここで俺は死んでしまうのか!? 」
レッドドラゴンの必殺技である炎のブレス
食らえば山をも破壊するブレスを食らいそうになった剣士が死を覚悟したその時
シュパッ!!
ブシュゥッ!!
ゴガアァーーッ!!
「えっ!?」
レッドドラゴンの右目にランスが突き刺さった。
当然ながら剣士が繰り出したものではない
すると
シュッ!
ランスを繰り出したと思われる戦士が剣士の前に現れた。
そう。
バァンッ!!
兜とビキニアーマーを纏った巨乳の金級の冒険者が
「大丈夫ですか?」
「あ…あぁ!?」
金級冒険者は剣士の無事を確認し、少しばかり油断してしまい
ゴガアッ!!
ブォンッ!!
レッドドラゴンが尾を繰り出したことに気づくのが遅くなった。
「危ない!!」
「えっ!?」
何とかギリギリ気づいた金級冒険者は剣士を突き飛ばし、攻撃を避けたのだが
カランッ!!
その際に兜が外れてしまい、素顔が明らかになった。
金級の冒険者。又の名を…
受付嬢が!!
「う…受付嬢さん!?何でここに!?しかもその格好!?」
剣士は何故受付嬢がここにいて、ビキニアーマーを纏っているのか不思議がるが
「話はあとです。レッドドラゴンは私が引き受けます」
受付嬢は剣士を無視し、剣を取ると
「ハァッ!!」
レッドドラゴンに向かっていった。
何故受付嬢が冒険者となっているのか
実は彼女、もとは凄腕の冒険者なのだったが
とある理由により冒険者を引退し、受付嬢となっている。
だが引退後も剣士のように無茶な依頼を引き受けては死にそうになる冒険者を見捨てることができず
時折活動していた。
「無茶だ!?レッドドラゴンに一人で挑んで勝てるはずがない!?」
確かに銀A級冒険者ならそうなのだが
ズバァッ!!
「えっ!?」
受付嬢は鋼鉄の皮膚を持つレッドドラゴンを軽々と切り裂いた。
銀A級ならば一人では苦戦するレッドドラゴンだが
彼女は金級であり、レッドドラゴンならば退治するのは容易かったりする。
そして
「ハァッ!!」
ゴガシャアァーーッ!?
受付嬢の一撃を食らいレッドドラゴンは倒れた。
「す…凄すぎる!?」
銀A級と金級では天と地ほどの実力差があると言われているが
目の前にいる金級冒険者が本当に受付嬢なのかと疑う実力であった。
「討伐完了ですね」
こうして依頼は終了し
「あ…あのぅ、私が金級冒険者ってことは秘密に…」
受付嬢は正体を知った剣士に口止めを頼もうと近づいたその時
ギチギチッ!!
「えっ?」
妙な音がした瞬間
ぶっちぃーんっ!!
ぷるんっ♪
ビキニアーマーのブラが破壊し、ポロリをしてしまった。
これが彼女が冒険者を引退した理由
胸が大きくなりすぎて着れる服がビキニアーマーしかなく、それすらも短時間しかもたないからであった。
「うほぉっ♪」
ポロリを目撃し、スケベな顔をした剣士であったが
「い…いやあぁぁぁぁーーーーっ!!」
ドガバキボコォッ!!☆ミ
受付嬢にボコられまくり
翌日、ギルドにて
「あの剣士が向かってから七日間経ったな」
「あいつ、やっぱり死んだか」
「一人でレッドドラゴンに挑むだなんて馬鹿なことするからだ」
皆はレッドドラゴンに返り討ちにされたと噂するが
その真意は受付嬢によって殺されたということは誰も知らないのだった。
「あはは…」
ギルド最強の金級冒険者・受付嬢
彼女が救いに行けば命が助かると同時に
エッチなハプニングによって死亡した冒険者も少なくなかったりする。