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半・百物語  作者: 怠惰な為政者
一人目の『俺』
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第八話・香る樹(後編)

第八話・香る樹(後編)




じいさんたちはできる限り全力で走った。ただ、じいさんは香木を絶対に手放すなとひいじいさんに言われてたからかどれだけ息が苦しくなろうとも香木を手に抱えて走った。だが、運悪く何かにつまずいた拍子に包んでいる布ごと落としてしまった。必死になって起き上がったじいさんは拾おうとしたその時、目の前に爆弾が落ちてきて香木が下敷きになってしまった。じいさんはなんとか掘り起こそうとしたんだが、ひいばあさんに引きずられるように離されてしまったんだ。じいさんがひいばあさんに香木のことを言っても状況が状況だからか耳を貸してもらえなかった。そして、爆発が起こった時、じいさんは大きな叫び声を聞いた。あの後、家族全員に尋ねたが、じいさん以外にはひいじいさんしか聞こえなかったらしい。この話はこれで終わりだが、俺としてはあの香木、もしかしたら日本にまだ残っていた神様なんじゃないかって思ってるよ。

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