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半・百物語  作者: 怠惰な為政者
一人目の『俺』
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第六話・喰う(後編)

第六話・喰う(後編)




朝になり部屋の外に出ると、廊下に物が散らばっている。でもって隣りの部屋から呻き声が聞こえて襖を開けると、あのばあさんが頭から血を流しながら倒れていた。急いで家の電話で救急車を呼んで病院におばさんを運んでもらった。

数日後、退院したおばさんから今回の騒動の一部始終を聞いた。

俺らが遊んだ鳥居にしめ縄が掛かった神社は『○○○○○様』(特定回避のため伏せ字)を封印し、力を削ぎ落とす場所だったらしいが、俺らがしめ縄を外したことでその封印がとけたんだと。その時、神社にいた俺たちが生け贄だと認識した。で、最初の生け贄がしめ縄を外したあいつになり、姿を見た俺は神隠しにして自分の巫覡にしようとしていたらしい。それで、あのばあさんがやったのは、その神様の標的を俺から変えることにするということだった。変えた相手は誰なのか教えてくれなかったが、しばらくして、最近家に押しかけていたスーツ姿の男たちがめっきり来ないのに気がつき、ニュースでこの集落にデパートを建てる予定の会社が撤退したことを聞き、当時、子どもながら変えた相手の予想がついてぞっとしたよ。じゃ、次の話をしようか。

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