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さっきまでの事…
大野さんが帰った後、本のメンテをしながらさっきまでの事を思い出していた。
大野さんと好きな作家が同じで、この本屋さんが好きで…あとは…
『藤原さん。』
後ろから声をかけられたので、振り返ると店長が立っていた。
「あっ、店長。どうしたんですか?」
『新しい人、どうだった?』
新しい人とは、大野さんの事だろう。
「とても、真面目な方でした。」
『うん。やっぱり、雇って良かったよ。藤原さんと並んでいるのを見たら、お似合いだったよ。』
ニヤリと笑いながら、そんな事を店長は言ってきた。
「えっ…。そんな事ないですよ。」
大野さんは、私なんかとじゃ似合わないよ。
私は、見た目が子供っぽいし…それに私は、好きな人を絶対につくらないと決めているんだもの…。
『そうかなぁ…。明日も、大野さんの事よろしくね。』
「分かりました。」
また明日も、お話出来ると思うと嬉しかったけど…考えないようにしたのだった。