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案内②

その後も売り場の案内は、続いた。

ふと、自分がしている腕時計を見ると、お昼の12時になっていた。


確か、私の休憩時間…12時だったはず。

大野さんは、何時からなんだろう…?


「大野さん、休憩時間は何時ですか?」


『僕は、12時からですよ。』


そんな…一緒だったなんて…。

今日のお弁当、もう少しちゃんとつくれば良かった…と後悔した。

その前に、早く休憩に行かないと…。


「私も、同じです。休憩に行く時には、他のスタッフや店長に声をかけて、行って下さい。」


『分かりました。』


2人で、売り場へ歩きながら、挨拶を交わす。


『お疲れ様~。あっ、新しい人だね?』


『初めまして。今日、入社させて頂いた大野 秀人です。』と頭を深々と下げている。


その礼を見ていたら、無意識の内に可愛いな…と思っていた。

さっきから、私はおかしい…。

きっと、大野さんがあの人に似ているから…こんな事を思ってしまうんだろう…。


『藤原さん?』


名前を呼ばれて、振り向くと大野さんが心配そうに私を見ていた。


「あっ、ごめんなさい…。行きましょうか…。」


今までの思いを振り払うように私は軽く走った。

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