表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/26

どうして、あなたには…

トイレで泣いていた私だったが、暑くなってきて外へ出た。


今は、7月の初旬だから部屋の温度も高いらしい。

洗面台で手を洗いながら、自分の顔を見ると少し目が赤くなっていた。


こんな顔でお店に出られないなぁ…と思い、ボーっとしていた。


どうして長瀬くんは、今更私と話したいなんて言ってきたのか…そればかりを思っていた私は、考えないようにしてお店へ向かった。


「大野さん、ありがとうございました。」


にっこりと笑って、レジにいてくれた大野さんへお礼を言った。


『藤原さん…。』


私の顔をじっと見て、大野さんは私の名前を呼んだ。

一体、どうしたんだろう…?


『藤原さん、もしかして…泣きました?』


その一言に、どう返事をして良いのか分からなくなってしまった。


「…な…泣いてないですよ…。」


『…そうですか。少し目が赤いように見えたので…。すみません…。』


大野さんには、私の事はお見通しだったりする。

前に長瀬くんの事を思い出して、落ち込んでいた時もだった。

こんな風に心配してくれた大野さんに、今までの事を話したかった。

だけど、私達はただの会社関係だから…話せる訳なんてなく、私はお礼を言っただけだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ