終末論
きっと週一投稿
五月晴れだった。
「あー、宿題やらなきゃ」
そう愚痴るのは葛城慶太、高校一年生だ
能力は平均、顔も平均、親の収入も平均と、三拍子揃った平凡人間である、(と、此処までがテンプレート嘘つき設定)
が、それはこの社会主義の中での話だ、政府から物が配給され、人格、肉体までも平均化される、まあ極希にアブノーマルな奴等が出来るらしいんだけどそれも、即効殺処分出る釘は要らないとさ、ユートピア目指した結果がこれじゃね、、と思考していると強制的にシャットアウトされる。改造人間こえー、、、言論どころか思考統制っすか、半端ないっす。と、此処までがいつものことで
「なーんで宿題なんて有るのかね、皆同じ能力値なのに出す必要有るのかね。」
「あるよー」
急に視界に割り込んできた黒髪の美少女、って平均なの忘れてたわ
「急に視界に入ってくんじゃねえ、それと意味なんて分かってる、ただの愚痴だ」
「うんうん、もしかしたらアブノーマルが居るかも知れないしねー、皆と出来高違ったら困るもんね~?隠れアブノーマル君?」
「っ!?」
「おやおやぁ、その反応自分が何者か分かっている様だね」
「なんのことかな?」
言葉を取り繕う、我ながら酷い出来だ
「そんなに警戒しなくてもいいよ?私もそうだからNo,-3個体識別名ユリカ、対カリユガ用アブノーマル個体通称アヴァターラ」
「なんだ、其処まで知っているのか。で、なんで偽名を使った?ヴァラーハ」
「はあ、バレバレね、ところで貴方からは同じ感じがしたから訪ねたけど、貴方はマイナス幾つなの?」
「マイナスじゃないさ、只の一般人さ」
「嘘を言わないで、そんな事あり得ないわプラスNo.がこんな存在感無いわけ無いでしょう?」
「嘘じゃないさ、それと、プラスとも言ってないんだが?」
「なっ!?そんな!?あり得ない!それじゃあまるで、、」
そこで俺はヴァラーハの言葉を遮った
「じゃ、そーゆーことで」
「ちょっと!待ちなさい!まだ聞きたいことが!」
「待たない、宿題しなきゃならないんだ」
有無を言わさずにその場を立ち去る
「やっべえ一話目にしてバレちったよ」
機械が立ち並ぶ生活感の無い部屋で
「今日三番目に出会ったんだ、超可愛かったよ」
虚空に話しかけると現れる少女
「それってえ~あの猪ですかあ~?」
「ああ、アイツ猪の化身だったね」
「彼女猪突猛進過ぎて嫌いなんですよ~」
と、金糸のような髪をフワリと揺らして不機嫌そうに言う
「まあ、そう言うなよアンラ」
「その名で呼ぶなら人類諸とも消しますよ~?」
「やってみろ、終末の英傑舐めんなよ?」
互いに黒い笑みを溢す
「まあ、これでやっとゲームが始まるんだ、もう俺の腕のなかでなく必要も無いなw」
「殺すぞ?」
「よしもう抱いてやらん」
「ごめんなさい~もうこんなこと言いませんから~許してくださいいい~」
「ハイハイ、アンラちゃんカワイイカワイイ」
「グス、だってこのままじゃあ~人類滅ぶんだも~ん、遊び道具無くなるのやだ~」
と、彼女が言う通りディストピアでは滅ぶのだ
で、作られたのが、アヴァターラって訳だ、それぞれが他の個体とは桁違いの能力値で、一体につき一つ固有能力を持ってる、それをどうやって使うかって言うと、競わせて残った奴を世界の指導者に押し上げるって言う計画、現指導者のアルトリアのバカには知られてない計画さ
「それにしてもなんであのバカはこれをユートピアなんて言えたのかね」
「そりゃ、目指した結果失敗しました~じゃ許されないからでしょうに~」
「他の英傑やオリジナルに相談せずにか?」
「それこそ消されるでしょうに~」
「ヴィヴィにすら相談してないらしい」
「それは~、、、」
「裏に何かあるな」
「その様ですね~」
さっきから名高い英傑の名ばかりが出てくるがこれはクローンとして作り出された二桁台のNo.に付く名前で
西から東まで網羅している三桁No.以降はマイナーとなってくる。7桁以上はノーマルクローン6桁~4桁は上位クローンと、なっているアヴァターラや、最高神クラスはマイナスNo.となっている、因みに表向き最強のNo.1はゼウスとなっている
「あの騎士王に何が有ったんだろうか」
「それは神のみぞ知るところです~」
「お前神だろうがNo.-128」
「悪神ですから~知ったこっちゃ有りません~。そんなこと言う貴方は最強の神でしょう~No.0」
「No.付けすんなヘドがでる、俺はオリジナルだ」
そう、オリジナル、原点、原初の存在である。そんな中二っぽいこと言ってるけど事実そうなんだもんしょうがないじゃん。
「私は~悪神だけど~人類の存続を~望むから~オリジナルには~頑張ってほしいよ~?」
「バカ言え俺だってそうだ」
滅ばれちゃ困る、信仰が無くなれば三桁までのクローンが全滅するし困りすぎる
「で~?具体的にはどうするの~?」
「どうするも何も、アヴァターラには消しあわれちゃ困るからね、全員半殺しで拘束するさ」
「乱暴は~いけないのです~特にエッチなのは~私で発散していいので3と9以外には酷いことしないでくださいね~?」
「バカいえ、何の為に美少女に作ったと、、、」
上目使いで見てくる
「そんな目でみるなっ」
「むぅ、、、」
「分かった分かったから!」
「やったあ~」
「でもなんで、9はいいの?釈迦嫌いなの?」
「嫌いも何もだいっきらいですよ~!」
「裏切り者だから?」
「そうですよ~人の身から神になるなんて~ヘラクレスは偉業の末ですけど~アイツ髪巻いて座ってただけでしょう~現人神でも烏滸がましい~」
ボロクソいうなあ、、、、
「ま、まあ悪口はその辺にして、どうやって見つけるか考えないと」
「それもそうですね~」
「なんか派手なことすれば出てきてくれそうなんだがなあ、クールマがなあ、、、」
「そんなあなたに此方の商品は如何でしょう!」
口調を何処かの社長のようにしていう
心なしか胸を張っている
モミ、、、、
「なにしてるんですか~」
モミモミ
「だ、だからなにしてるんですか~」
モミモミモミモミ
「ちょっストップです~分かりました~早く出しますから止めてください~」
ギブアップ宣言に手を離す
「何が出てくるんだ?」
急に服をたくしあげる、ワンピースなのでパンツも丸見えだ、それよりも、少女の体には大きな紋章があった
「アンラマユ舐めんなです~災厄ぐらい指一本です~」
「はあ、つまりおめえの腹の紋章に魔力注げと?」
魔力、クローンが皆持つ物No.に反比例して量が変わる、ただし、マイナスの場合そうではない、3桁までは使えるような魔力量では無いのであまり知られていない
「東京辺りに騒ぎ起こせば一発です~」
「てか、お前魔力欲しいだけだろ?」
「そうです~アレ貰うと失禁レベルでいけます~」
「はあ、、、、わかったよ、、、、、もうしょうがねえな」
腹に手を当てる
「早く早くです~」
顔を赤くして待つアンラ
「行くぞ!」
「いきますううう~」
光に包まれた
面白かったら次も見てくださいな