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海仙登山道  作者: 加部宮
1/10

夜明け前

北風がフェンスを跳んだ

灰色の色の無い世界

何も動かない音なき空間

時々思い出したように野良猫が駆けて

泣き出しそうな空の下の

派手に塗られた街並みは

動と静の均衡を守り続ける

アスファルトの隙間に咲く

名も知らぬ雑草の花

鉛から雨がぽつり

またぽつりと泣き出した


太陽は目を覚まして

マスク越しに光を伝えた

灰の向こうの茜色

それが遠く感じた

儚げに思えた

月より寂しい黒の空

誰もいない交差点は

無骨な機械がただ水たまりに映る

動くものとただ雨に打たれるもの

無情に見える雲の下で幾つもの感情は渦巻く

朝が来て人は目を覚まし

鉛雲を見て何かを思う



春雨と

花を染めゆく灰色の

空の中こそ情を感じぬ

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