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しるし(詩集)

ほぼリアル

作者: さゆみ



うっすら色の空はずっと黙っていて

白い雲のかけらを飛ばした


3階の古びたオフィス内

年代物のFAXの気の抜けた通信音が鳴る


窓の外から入ってくる音なんて

車のタイヤの滑る音

電車の車輪が線路を刻む音

鳥の集団が騒ぐ音

そのくらいの少なさ


ふとした時間の透き間にはまると

一瞬なにも聴こえなくなり

静寂につつまれる

気付くとまたすすんでいる時間

同じように鳴らされる効果音


私は一人でベーグルをかじっている

反応が遅いパソコンに文字を打ちながら

とろんとろんとしてしまう


私もこの風景画の中にはめ込まれたピース

このまま時間が止まってしまったらいいのに

とても平和かもしれない

救われるかもしれない


ゆるやかな昼下がりのオフィス

鳴り響いた電話の音にびくっとして夢から覚める









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― 新着の感想 ―
[一言] うわあ、超リアルですね(笑) 光景が浮かんで来ますね。 最初は夜のオフィスなのかとおもいました。 鳥の声…で、昼間なんだとわかりました。 オフィスは平和が1番です(笑)
2013/06/01 18:01 退会済み
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