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第11話「やすらぎ講演会へ」

【冒頭:地域交流ホール・舞台袖】

 観客席には大学生、主婦、経済紙の記者までいる。  誠、マイクを持った手が微かに震えている。

 春香:「大丈夫です、皆さん、楽しみにしてますよ」

 誠:「僕より、あの人たちの方が緊張してなさそうです……」

 舞台袖では、山根がストレッチをしながら口上を練習していた。  トミはド派手なスカーフ、小倉はメガネを2枚重ね、中西は棒グラフ付きの杖を持っている。

 名倉:「いってらっしゃい。“スパイス”は、最後に効く」

***

【プレゼンシーン:やすらぎファンド代表団】

 中西:「我々が経験したのは、“お金”じゃなく、“選択肢”だった」

 トミ:「もうね、老後とか言ってられないの。今が楽しくないと、未来なんて待てないわよ」

 山根:「失敗してもいい。そこにツッコミ入れてくれる仲間がいる。それがオレたちのファンドだ!」

 小倉:「“安心”って、誰かにもらうもんじゃない。自分で積み上げていくものでした」

 会場、拍手と笑い。

 誠が最後にマイクを握る。

 誠:「“投資”は怖いものでも、堅苦しいものでもない。小さく始めて、大きく学べるものだと、僕は信じています」

 「そして——この人たちに出会って、人生の“意味”も、少しだけ分かった気がしています」

 客席に、堀内支店長の姿。  彼は腕を組み、無言で頷いた。

***

【控室:終了後】

 春香:「お疲れさまでした!」

 山根:「拍手、すげぇ長かったな。アンコールあるかと思ったわ」

 トミ:「ステージに立つの、クセになりそう」

 名倉がドアから顔を出す。 「今夜の打ち上げは、カレーリゾットな。成功の味ってやつを、噛みしめてくれ」

***

【ラスト:やすらぎ荘・夜の中庭】

 誠と春香、ベンチで並んで座る。

 誠:「……なんか、本当に変わりましたね」

 春香:「はい。でも、まだまだ行けそうですよ?」

 誠:「……ですね。第二期、始まってますから」

──次回、最終話へ続く。


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