表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜の朽木に虫の這うこと  作者: 朽木桜斎
第3章 そして虫たちは這い出す
63/82

第62話 死と誕生

 いったいどこをどう歩いたのか……


 気がついたとき、わしはアクタを入院させている闇医者(やみいしゃ)の診療所の前にいた。


「アクタ……」


 「実験」の話でしばらくアクタとは離れていたからな。


 とにかく一刻も早く会いたい、そう思ったよ。


 さきほどのおそろしい事件のことなど、すっかり忘れてな。


「アクタ――」


 ……死んでいたよ……彼女は……


 「子」を産んだ、そのショックでな……


「あ……があああああっ!」


 衰弱(すいじゃく)しきった体での出産……しかも、よりによって「双子(ふたご)」……


 それに、肉体も精神も、耐えられなかったのだ……


「ああああああああああっ!」


 わしは(さけ)んだ……


 ひたすら、むせび泣いた……


 アクタの死……


 それによって誕生した、「わが子」を抱きしめてな……


 そしてすっかり(なみだ)()()てたころ……


 またわしに、悪魔がささやいた……


 あるおそろしい考えが、頭に浮かんだのだ……


(『第63話 呪われた存在』へ続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ