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桜の朽木に虫の這うこと  作者: 朽木桜斎
第3章 そして虫たちは這い出す
58/82

第57話 テオドラキア

「『実験』に先駆(さきが)けて、わしとグレコマンドラの娘・テオドラキアの、奇妙な共同生活が始まった」


―― キョウゲツ、いっしょに遊びましょう! ここには何でもある、ママは何だって用意してくれるんだよ!? ――


米国防総省(ペンタゴン)の地下深くに、その実験施設(じっけんしせつ)はあった。(こと)の決行が一週間後に(せま)る中、わしより少し年上……ちょうどあの皐月姉(さつきねえ)(おな)(どし)くらいの無邪気なその子は、母が進めている得体(えたい)の知れない『実験』のことなどまるで知りもしないように、わしに遊び相手をせがんだ」


―― ママはね、わたしにすごい力をプレゼントしてくれるんだって! きゃはは、楽しみだなー! その無敵の力で、わたしはママのこと、絶対に守ってあげるんだー! ――


「無機質な冷たい施設の中にあって、彼女の、テオドラキアの無垢(むく)な笑顔には、()やされたよ。だが、わしは気がかりでしかたがなかった。グレコマンドラはいったい、この天使のような少女に、何をしようとしているのか、とな。同時にそれは、わしに対しても、ということになるが……そもそもなぜ、わしだったのか……なぜ、あまたいる人間の中で、わしが選ばれたのか……それを問い正しても、あの『魔女』はひたすらお茶を(にご)すだけだった。そして実験が開始される直前、わしはグレコマンドラの口から、異界(いかい)の王だという、魔王桜(まおうざくら)の秘密を聞かされた――」


(『第58話 魔王桜(まおうざくら)秘密(ひみつ)』へ続く)

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