Ep.5 訓練
どうも皆さん、こんばんは。なまパスタです。
…本当にごめんなさい。
いや、予約投稿したと思ったんですけどね…
まあ、そんなこともある!Ep.5、始まりです。
「それじゃあ、訓練始めますか。」
いつもの白衣ではなく、隊服を身につけている光紀が笑顔で言った。
俺以外の隊員も何人かいるようだ。
「今回、光紀は運動能力の確認をして貰おうかな。
他の人は俺の特別訓練ね。」
他の人の顔が青くなる。
…鬼訓練なんだ。
「光紀は向こうで将利が待ってるから。
頑張ってね。」
指を刺された方を見ると、あくびをしている将利がいた。
…暇してるじゃん。
とりあえず行くか。
「お、来たか。じゃあ、さっそく身体能力テストを始めるか。
少しついてこい。」
将利の後についていくと、体育館より広そうな施設についた。
「広すぎだろ…」
「おーい、何してんだー。こっち来ーい。」
いつの間にか奥の方に行っている将利。
はっや…
「最初は100メートル走。
元々のタイムってどれくらい?」
「…13秒くらいだったかな。」
「ん、じゃあこっから俺がいるところまで走って。
ちょっと待って。」
将利が移動を終えて位置につく。
…やば、なんか緊張してきた。
久々だな。こんな感じなの。
勝利の手が挙げられる。
…始まる!
勝利が手を振り下ろした瞬間、スタートダッシュを決める。
え、なんか速くね。気のせいか…?
そんなことを考えていたらもう走り終わっていた。
将利は少し変な笑みを浮かべている。キモ。
俺の考えていることに気づかずに、俺に言う。
「7.8秒。最初でこれだけ出せれば上出来だな。」
…ハ?
「今、7.8って言いました…?」
「うん。覚醒者になると身体能力がアホみたいに上がるんだよんだよ。
筋力とか瞬発力もそうだと思うぜ。」
覚醒者、恐るべし…
「んじゃ、次行ってみるか。」
「あの、これは…?」
「見ての通りだけど。」
俺の目が正しければ、目の前で起こってることはヤバいぞ。
剛速球を人が避ける訓練。
一言で言うならこれしかない。
「まあ、当たっても痛いだけだし。
早くやれ。」
将利、俺の扱いが少しずつ適当になってきたな。
「んじゃ、始めるぞー」
と言って、将利が機械のスイッチをいれる。
バシュン!
最初から速い!
ボールが出していい音じゃないだろ。
覚醒者となり身体能力が上がったとしてもギリギリだ。
普通の人はまず見えないんじゃね…?
そんなことを考えていた時だった。
足元にあったボールに乗ってしまった。
バランスを崩した俺の顔にボールが向かってくる。
あ、やばい。
思わず手で顔を隠した。
しかし…
「あれ、痛くない…?
て、なんだこれ。」
俺の手を見ると、いつの間にか変な鱗でおおわれていた。
「特殊能力か?」
いつの間にか機械を止めて、近づいてきた将利が言った。
「特殊能力?なんですか、それ。」
「そのまんま。覚醒者になった時に使えるようになる本来ならありえない力。」
広辞苑に載ってそうな説明が返ってきた。
「身体装甲か。初めて見たな。
とっさに出せるようになったら生存率が増すし、いい能力だな。」
能力を褒められても別に嬉しくはないな。
「てことは、将利さんや光紀さんも持ってるんですか。」
「ああ。俺は《一体化》って能力。
効果は…後で見せてやるよ。」
なんとなくはぐらかされた気がした。
ということで、皆さんどうだったでしょうか。
良ければ、星やブクマ、コメントなどよろしくお願いします。
バイバイ!
…なるべく3/20に投稿します、ハイ。