Ep.2 謎の糸と謎の人
はいどうも、皆さんこんにちは。なまパスタです。
先週はバタバタしてたので投稿できませんでした、ゴメンサイ…
さっさと行きましょうか。Ep.2、始まりです。
うぅ…頭いてぇ…
というか、ここは…?
翔は、どうなった…?
「おっ、目覚めたか。
大丈夫か?どっか気分悪いとか無ぇか?」
いきなり声をかけられてビクッとしたら笑われた。
声が聞こえた方を見ると、茶髪の男が窓際の椅子に座っていた。
ここ病院?医療関係者なのか?だいぶラフな格好だけど。
「…とりあえずは大丈夫です。」
「そっか。ならよかった。
ちょっと待っててな。今医者呼んでくっから。」
といって、男の人は部屋を出ていく。
そっか。あの後気を失ったのか。
そういや、あの蜘蛛どうなったんだろ。
防衛団の人が倒してくれたのかな。
そんなことを考えてた時、視界の端に何かが映った。
ふと視線をそれに向けた。
「…糸?」
糸だ。糸が浮いている。
しかもその糸の先は俺に結びついている。
もう片方の先は扉を出て、さらに奥に向かっている。
「なんだろ、コレ。」
糸の繋がっている先が気になった俺は、糸の先を追うことにした。
糸の後を追っていくと、一つの病室の中に繋がっていた。
「…失礼します。」
いまだに引き戸式の扉を開ける。
糸はベットの上で横たわる一人の青年につながっていた。
いや、そんな赤の他人みたいなやつじゃない。
「…翔」
包帯が巻かれて点滴もつけられてるけど、確かに翔だ。
「…生きてる。……良かった。」
不意に視界が滲むがそんなことも気にならなかった。
翔のベットに近づいて、顔を見ようとした時だった。
「霧島さーん。あなたもけが人なんだから、自分の病室で静かにしてくださーい。」
いきなり声をかけられてビクッとしたら笑われた。
…なんだろう。すごいデジャブを感じる。
扉の方を振り返ると、白衣姿の男性が立っていた。
黒髪だけど、前髪の一房だけ白髪になっている。珍しい。
「まあ元気そうだしいいや。
初めまして。キミとキミのお友達の治療を担当した江竜 光紀です。
さっきキミの部屋にいたのは、梵 将利って人。
多分後で来るかな。…多分。」
「初めまして。あの、こいつの状態は…?大丈夫なんですか。」
そう聞くと、江竜と名乗った男は少し顔を曇らせた。
「…一応、命の危険は無くなったよ。
ただ、出血量が多くてね。その子がいつ目覚めるかは分からないし、起きたとしても後遺症 が残る可能性は充分あるよ。」
「…後遺症…ですか。」
ホントにバカかよ。俺が動けなくなったから…コイツが…
そう思ったときにいきなり江竜が手をたたいた。
「ハイ!暗い話はおしまい。
よくなる可能性もあるから気にしない方がいいよ。
ていうか、どうやってこの部屋って分かったの?」
「ハイ?」
「いや、だからどうやってここに翔君がいるって分かったの?」
どうやってって確か、俺につながってた糸を追って…
「あ、そういえば…」
ガッシャーーン!!!
「いってぇ…
何でこんなとこに荷物があんだよ…」
音がした方を見ると、さっきの男…梵って人が医療品みたいなヤツに突っ込んでいた。
「あのさ、何回やったら気が済むの?
備品壊すんじゃねぇよ。お前の給料から引くぞ?」
「やれるもんならやってみろってんだ。
そもそも、俺が来るって分かってたのに備品を置いたお前が悪い。」
…この人たち、何者なんだ?
ということで、皆さんいかがだったでしょうか。
良ければ星、ブクマ、コメント、レビューなどよろしくお願いします。
それではまた次回にお会いしましょう。
バイバイ!