Ep.1 壊れる日常
はいどうも、皆さんこんにちは。なまパスタです。
えーっと、まさかのEp.0にしてレビューをもらうという…
四季さん、ありがとうございます…!
ハードルが高くなった気がしますが、気楽に書いていきたいと思います。
ということで、Ep.1、始まりです。
2117年
「・・・以上が、国家防衛団の初代団長、八重樫 学の半生を描いた物語の冒頭です。
この話は、正直本当にあったのかは分かりませんが今でも絶大な人気を誇る作品です。
この作品の中で触れられた‛‛魔族襲来’’について今日からやってきたいと思います。」
歴史の授業は退屈だ。
飯を食い終わった後の授業…何でこんな眠くなるんだろう。
授業内容が全く入ってこねぇ…
「・・・ということでしたが、霧島さん。今の物語の内容をちゃんと覚えていますか?」
「はいっ!えっと~もちろんですよ~」
「では、日本にやってきた魔族の名前、言ってみてください。」
眠い時に限って指してくんなよ。
周りに小声で教えてくれる優しいやつはいない。みんなクスクス笑っている。
「…シリウスですよね。」
「それはまた別の魔族です。正解は布良。」
先生の冷たい視線が俺を貫く。メッチャ痛い。
そうだ、布良だ。難読漢字で読みにくい名前。
「まず、魔王がこの世界に来ることはあらかじめ予想されていたことなんです。
フランスの医師であり、占星術師であったノストラダムスが1555年に出した‛‛予言集''
という本に・・・」
先生の話が小難しくなってきたところで、俺は脳をシャットダウンさせる。
こんな話、飯食った後に聞けるかってんだ。
「ふぅーー。ようやく終わった。」
「蓮、お前歴史の授業の時寝すぎだろ。先生メッチャにらんでたぞ。」
と後ろから笑い声が聞こえてきた。
「なんだよ、翔。お前だってそのあとの英語サボってたろ。」
「サボってねぇよ。人聞きの悪い言い方すんな。」
翔はそう言っているものの、俺は知ってる。
アイツが隠れて携帯をいじっていたことを…
「まあ別にいいけど。お前今日部活あんの?」
「今日はオフ。さっさと帰ろうぜ。」
俺と翔は並んで校門を出た。
「それにしてもお前さ、歴史は魔物襲来のところが一番面白いだろ。
よく眠いとか言えるよな。ありえねー、マジで。」
「俺はあれを面白いとか言えるお前の方が信じられない。」
「でも、あれがあったから科学技術が進歩したんだろ。
ある意味一番の革命だぞ。」
そういわれて周りを見渡す。
一見何の変哲もない…
コンクリートで囲まれた街。
「まあ、そうだな。
無理やり地下に空間を作って、そんなかに街を作ったんだろ。」
「そこはさすがに知ってたか。」
「どんだけ俺をバカにしてんだよ。」
そんなくだらない話をしているときだった。
日常はいつも、不意に壊される。
いきなりヴーッ、ヴーッと音が街の中に響いた。
「緊急事態発生。魔物ガ下降ゲートカラ侵入。
下降ゲート付近二イル人ハ、直チニ避難シテクダサイ。モウ一度・・・」
「え、下降ゲートってすぐそこじゃん。」
驚きのあまり放心していた。
「おい、何してんだ!早く逃げるぞ!」
翔に言われてハッとする。
そうだ、早く逃げなきゃ…
そう思った矢先、蜘蛛みたいな化け物が目の前に現れた。
「ヒッ…!」
尻もちをついた俺はどうすることもできなかった。
「早く立て、蓮!こっちだ!」
翔に急かされるが、腰が抜けてしまって立つこともできなかった。
大蜘蛛が鋭利な前足を振り上げる。
死ぬ…?
恐怖のあまり何も見ることができなかった。
目を閉じて大蜘蛛の足が振り下ろされるのを、待つことしかできなかった。
なのに…
「…カハッ!」
「…は?」
さっきまで遠くにいたのに…
「…おい、お、お前…何で…」
「早く逃げろ!」
左腕を吹き飛ばされたのに、翔は俺を優先していた。
「…お前が死んだらダメだろ。何やって…」
「いいから!早く!」
ダメだ。しゃべるな。早く止血しなくちゃ。
このままじゃ…
翔がいなくなってしまう。
「…ッ!」
なんだ!頭痛が…!
あまりの痛みに思わず倒れこんでしまった。
「グルルルル…」
けがをしている翔に動けない俺。
俺らを始末しようとした蜘蛛が動き出す。
「…お前は、友を救いたいのか。」
何だよ…
痛む頭に声が響く。
「お前は友を救いたいのか、と聞いたのだ。答えろ。」
「…そんなの…当たり前…だろ…」
かすれた声でつぶやく。
「ならば、お前に力を授けよう。
これは貴様には身に余る力。気を付けて使うんだな。」
声が消えると同時にさっきまでとは比べ物にならないくらいの頭痛が襲ってきた。
痛すぎんだろ…この痛みで…どうやってアイツを…
薄れゆく意識の中、俺は翔に手を伸ばすことしかできなかった。
ということで、皆さんいかがだったでしょうか。
次回は1/23に投稿予定です。
良ければ星、ブクマ、コメント、レビューなどよろしくお願いします。
それではまた次回にお会いしましょう。
バイバイ!