表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/42

第19話 次章の舞台は①

小説なのに「ご視聴」はよく考えたらおかしいなと今更気付いたので直しました。(2021年6月26日更新)

 最初に訪れた街に着く。

 この街では買い出しを行い、王都へ行く準備をするのが目的だ。

 当然人が多いため人助けて周る事は多く、あっという間に日が暮れる。

 今向かっている場所は宿、ではなく馬車乗り場だ。

 馬車に乗せてもらい王都まで移動するのだ。

 地球で言うバスの扱いである。

 二人は馬車乗り場に着く。


「黒馬だらけだ。」

「今の時間は夜行性の馬が働くからね、自然と黒馬も増えるんだよ。」

(この星では夜行性の種類がいるのか。

 自分はあまり馬に詳しくないから地球の馬も詳細は分からないけども。)


 ともかく今は夜の活動に特化した馬が馬車を引くようだ。

 王都行きの馬車に乗り出発する。

 料金は高めだが二人分だろうと、人助けとギルドの依頼をこなしてきたシナンならば問題なく払える。

 到着は翌日の朝になる予定である。

 馬車の利用客は馬車の中で睡眠も取っていいようなので、移動しながら休憩を取る事にした。



 そして翌日。

 起きてからしばらくして目的地である王都の入り口前に着いた。

 二人は馬車から降りた後、馬車は王都の馬車用の入り口へ入って行った。

 二人はそのまま入り口へ向かい検問を受けている行列に並んでいる。

 特に問題もなく王都へ入る事ができた。

 王都は石垣の建物が多くマンションの様な建物も多く見られた。

 地球の日本でよく見れそうな光景だが、その中でも明らかに目立つ建物に和風の城が建っていた。

 王都の中心に建ち、接地面積や縦の高さもかなり大きいためかなり目立つ。


「あの城は何?」

「あれは王様とその従者が住む城だよ。

 関係者以外は立ち入り禁止なんだ。」


 歴史的建造物として保存されている城ではなく、現在、王が住む城として機能しているようだ。

 城に目が行くが周りもマンションのような建物が多く、日本の都市部のような光景だ。流石に自動車はない。

 目的地はこの都の北側にある港なため二人は港へ向かって行った。


 港に向かう途中、交番に届けられない落し物を探したり、素材を必要としている人にその素材を渡したり、昼食を取ったり、迷子の捜索をしたり等...

 港に着く頃には既に周りは暗く橙色に染まった夕方であった。

 港から船で別大陸に行く予定であったが、船に乗るための切符は今日の分が売り切れていた。

 幸い明日の切符は購入できたため、次の大陸へ向かうのは明日となった。

 この日は適当な宿 (というよりホテル)で泊まった。



 次の日、港へ行き船に乗る。

 船は大きな旅客船で個室が大量にある。

 もっと大きく綺麗な船もあったが、今の船がちょうど良いのだ。

 船は出航し目的地へ進む。

 助太郎とシナンの二人は船の先端の展望デッキにて海風を浴びていた。


「その義手は錆びないの?」

「大丈夫だよ。これ錆びないみたいだから。」

「なるほど、そういえば次はどこに行くの?」


 シナンに着いて行っているだけで目的地がよく分かっていなかった助太郎は次の場所を聞く。


「次は、東の魔法大陸、マジク大陸だよ。」

『少しいいかな?二人とも。』


 三日ぶりにトライスシが話しかけてきた。


「「いいですよ。」」

『うむ、ではまずスケタロウの事だが君を連れ去った宇宙人、おそらくこの星の者だろうが、その人物は天使もしくは天人である可能性がある。』

「天人?」

『三つの試練を攻略し塔の頂上へ登ったが、天使への進化を拒んだ人物、それが天人だ。

 天使よりは劣るが地上での制限はない特殊な者だ。

 さて、天使か天人の可能性についての根拠だが、君がその者から貰った力に僅かながら見覚えがあった。

 それがワタシのような天使の力と似ているのだ。』

「な、なるほど…」

『しかし、だからといって何か欠点がある訳でも無さそうだ。

 今まで何回か使っているが疲れ等は感じないだろう?』

「はい、まるで生まれ持った特性のように違和感なく扱えてむしろ奇妙に思える時があります。」

『そうか、別に使うなとは言わない。だがその者の意図が分からない以上、油断はしない方がいい。

 “混沌の邪神”については分からなかった。“混沌”と関連があるかは定かではなくてね。

 次にシナンについてだが。』

「え、私にも?」

『君の身体は大丈夫なのか?

 義肢を使った力には相当な負荷がかかるはず、それにそんな不安定な体でただ動くだけでも負担になるのではないか?』

「…うん、確かに少し前まで眠気が酷くて思ったように動かなかった時もあるよ。

 だけど、スケタローに会ってから何か身体が軽くなったんだよね。

 それに、皆の為なら私は何だってするつもりだよ。少しくらいの負担は気にしなくていいよ!」

『……そ、そうか。身体が軽いのは契補送波けいほそうはの影響だろうか?

 人助けは良いが程々にな。』

「シナンが一人で抱えなくても俺にも頼らせてよ。

 何度もシナンに助けられているんだからさ。」

「二人とも、ありがとう!」


 三人で会話をしながら船旅はしばらく続き半日後、次の大陸が見えてきた。

 旅客船は魔法大陸の都市の港で留まる。

ご覧頂きありがとうございました。

実際の馬は日夜問わず活動できるみたいですね。

この作品の動物はあくまで異星にいる架空の動物と見てやってくれると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ