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第20話
アービィ旅団への挨拶が終わったサーシャは王宮へ戻った。
サーシャはある事件がきっかけで王宮内に師匠であるキヌアと一緒に住んでいる。
「サーシャ、冒険のほうはどうだ?」
「ん、まだこれからってところ、なにもやってないよぉ」
「アービィ旅団か?ダナ・カシム団長の知り合いらしいから問題はないと思うが」
「みんないい子ばっかりだよ、皇子親衛隊にスカウトしたいくらい」
「親衛隊は色々な思惑で成り立っている、唯一の団員のお前ですら現状任務がないのだ、焦らないように」
「はーい、実戦が積めないからこそ、冒険者ギルドでクエストをこなしてこいってことでしょ?キヌア」
「そうだな、ラ・カーム殿下の許可まで取ったのだから、しっかりとやりなさい」
「はーい、頑張ります!」