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ラ・カーム戦記 Ⅱ  作者: 神名 信
13/26

第13話

「今回は楽勝だったな」

「だな、ここのお宝は?」

「サイクロプスの目だな、牙ほどじゃないが高く売れるはずだ」

「巾着に入っている金貨は三枚みたい」言ってマリが金貨をしまう。

「ジェニファーさん、この先にオビアヌスがあるはずです」

「はい、みんなありがとう」

 サイクロプスの奥にあった扉を開けた。


 そこには、一面に白い花が咲いていた。

 ラ・カーム王国では見たことがない花だった。これがオビアヌスであろう。

 ジェニファーは花を一輪摘み、バスケットに入れた。

「ありがとう、みんな、本当に」

「まだ安心しないでくださいね、ダンジョンから出るまでは危険です」

「はい、頼みます」

 一行は来た道を引き返し地下一階への階段まで戻ってきた。

「やっぱり地下一階のほうが危ないな、カガ頼む」

「あいよ」

 カガからの合図を待って地下一階へ上がる。

 東へ、注意を怠らずゆっくりと進む。

 どうにかスライムの部屋まで戻ってきた。

「休憩したいが一気に行こう」

 そのまま東へ

 二月二十二日十三時二十分ついにダンジョンから地上へと抜けた。


「馬車も無事か」一同は安堵の溜息をつく。

「帰りも俺がやる」カガは御者台へと向かった。

「とりあえず離れよう」一行は乗り込んだ。

 帰りの馬車はさすがに全員疲れているのか言葉も出なかった。

 夕方となり、サース邸に馬車が到着した。

「みんな、本当にありがとう、私にとってはこの花はとても大切なの、なんて言ったらいいか、今度はギルドを通さないで依頼するわ、それと、マリさん、これを受け取って、みんなで分けてね」

 マリに金貨が数枚渡された。

「ありがとうございます、ここに署名をもらえますか?」マリはクエストカードを提出した。

「もちろん」

「短い間でしたが、お世話になりました。ギルドでの手続きもあるのでこれで失礼いたします」

「本当にありがとう、みんな、また会いましょう」


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