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クロニクル戦記  作者: シナ
魔法大戦編
7/21

騒々しい夜

その日の夜、クロニクルはドーン帝国の南にある都市、アルフェリアに来ていた。

「まずは、手配されたホテルに泊まり、朝になったら、食料などの必要なものを調達する。そして、夕方になったら駅で汽車にのり、西のオクスにまで行く。ここまでで何か質問はあるか?」

長い説明を終えて、シンが聞くと、

「その、朝に調達するってことは、それが終わったら自由行動ですか?」

と、ディルアが目を輝かせて聞いてきた。シンが首を縦にふると、ディルアが笑顔になった。シンは、異国での買い物をしてみたかったのだろう、と勝手に想像をした。ホテルに着くと、中が騒々しかった。

「持ち物の検査をしています。現在、戦争中ですので、敵国の兵が紛れていてもおかしくありません。失礼なのですが、協力を必ずお願いします。」

クロニクルにとって、これはかなりまずい状況であった。自分たちが西側の攻略、という命令以前の問題であった。こんなところで足止めなどあってはならない。そう思い、一行がホテルから出ようとすると、

「君たち。待ちなさい。」

帝国軍の兵士に声をかけられた。仕方なく応じると、

「君たちは帝国の紋章をつけていないね。君たちみたいなどこから来たかわからない人達がいるから、我々が苦労するのだ。向こうで事情聴取するから来なさい。」

ここまできては、もう手段を選んではいられなかった。シンが、兵士の手を弾くと、

「各員、3つのチームになり、この場を離脱せよ。集合は後で伝える。それまでは、絶対に捕まるなよ。」

「了解」

クロニクルのメンバーが全員返事をした。

こうして、クロニクルの平和な日は終わりを告げた。

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