選択
牢屋に閉じこめられたシンとティアはこれからについて話し合っていた。
「私達これからどうなるの?」
「分からないが、多分死刑じゃないか?ハルバも言ってたし。」
「本当に、私は違うのに…」
「俺だって…」
2人はそう言うと、黙り込んでしまった。
すると、その数秒後に爆破音が聞こえた。二人は辺りを警戒した。牢屋の中から微かに見える、王城の外を見た。逃げ惑う人。血まみれな兵士。その先には、ドーン帝国軍がいた。
「こんな時に!!」
シンがそう言うと、牢屋の前にローブの人がいた。シンは気配さえも感じ取れず、警戒をしていると、ローブの人間は被っているローブを取った。
「私は、ドーン帝国 レグルス所属、マルト・クリュスと言います。私はあなた達を助けに来ました。」
マルトと名乗る男は、レグルス所属と言っていた。それが助けに来たということは、俺たちはやはりドーン帝国の兵士だったのだろうか。
シンはそう考えた。しかし、マルトは以外にも、
「しかし、これは強制ではありません。あなた達がもし、助けを必要しているのならば、我々レグルスが手伝います。ただ、必要としていないのであれば、私達は早急に立ち去ります。ここの侵略など、必要がありませんから。」
マルトがそう言うと、シンとティアは少し考えた。
自分たちに居場所はない。だから、ここにいても死ぬだけ。だったら、レグルスに行ったほうが…いや、こんな簡単にセラータを裏切っていいのか。今まで誓ってきた忠誠はそんなに薄っぺらいものだったのか。
2人の思考はこの二つをループしていた。そして、2人は答えを出した。
「私は…」「俺は…」
「ドーン帝国に……行く!!!!」
2人がそう言うと、マルトは指を鳴らして、
「そうでなくっちゃ!だったら、さっさと逃げるぞ!」
人が変わったように馴れ馴れしくなった。だが、変に固くなるよりはマシだと思った。
「あ、そういえば、あんたが知りたいことはドーンに行けば、多分全部わかるよ。」
マルトがシンにそう言った。シンはそれを聞くと、さらに決意を固め、
「だったら尚更、行かないとだな!」
3人が街道を走っていると、上から銃弾の雨が降ってきた。マルトが隠し持っていた剣で銃弾を切り刻む。3人の目の前にはクロニクルのメンバーであるスバル、カイト、アランの3人がいた。
「おい、シン…どこ行く気だよ。お前、本当にスパイだっのか。」




