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クロニクル戦記  作者: シナ
魔法大戦編
16/21

シンの過去

「は?な、何言ってんだよ。それじゃあ、俺はエルってやつとも友達だったってことか?」

シンは動揺しながらも、冷静に聞いた。

「そうだよ。あなたと…私と…彼女…は…昔…とても…仲が……良かった。」

「じゃあ、お前らは俺の過去を知ってるって言うのか!」

「そういうこと。でも…12くらい…からの…あなたのこと…なら…ドーン帝国…の…ほぼみんな…が知ってる。」

「そ、そんな。なんでそんなに知ってるんだよ。おい!教えてくれ。俺の生まれはどこなんだ。俺はなんで神衣なんてものが使えるんだ。なぜお前達は俺のことを知っている。俺はどうして記憶を失った。俺は一体…何者だ?」

銀髪の娘は、首を振ると最後に、

「また…会えてよかった。まだ…分かり合えるよ。」

人間らしい笑顔を見せて、彼女は消えてしまった。シンはようやくたどり着いた、自分の過去に少し恐怖を覚えていた。

「(もし、俺がドーン帝国の人間だとしたら、あいつらは変わらず、受け止めてくれるのだろうか。)」

シンが色々なことを考えてるうちに、いつも帰っている時間を過ぎていることに気づいた。シンが慌てて部屋に戻ると、そこにはティアがいた。

「私、王位を受け継がなきゃいけないの。どうしたらいいかな。シン。私には無理だよ。もういっそ、シンに受け継いでもらいたいよ。」

シンはビックリして、

「そ、それって、プ、プロポーズ?」

ティアは顔を真っ赤にして、顔を手で覆ってしゃがみこんでしまった。

「ちっちがうの。べ、べつにそういうつもりじゃなくて-」

「ありがと。ティア。でもね、王位はティアに持ってて欲しいな。だって、その方が安心出来る。それに、君の最強の矛にもなれる。俺はそういう存在でいたいな。」

シンは言い終えると、ティアの頭をポンポン叩くと、

「だから、任せたよ!」

「分かった。やってみるね。」

今まで見せたことのないくらい眩しい笑顔だった。

俺はこんな笑顔を守りたい。そう思った。

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