作戦継続
スバルたちの西グループ、シルヴィアたちの北グループに、シンから通信が入った。
「そのまま、作戦を継続する。シルヴィアの北と俺達の南には援軍が来る。スバルたちは3人でいけるか?」
「愚問だな。やらなきゃいけないなら、やるしかねぇだろ。帝国の雑魚なんざ、蹴散らしてやる。」
「分かった。作戦時間は今から1時間だ。なお、援軍は30分後に到着するはずだ。任務を開始せよ!」
シンの掛け声とともに、8人が一斉に、
「了解!」
ドーン帝国侵攻作戦は、継続された。
「奴らですか?大佐」
「そうだな。だが、俺らの狙いはただ1人。クロニクルのトップを殺すことだ。今は絶好の機会だ。確実に殺すために、三人向かわせるぞ。西北に3人。南は私含めた2人で行く。無茶はするなよ。よし。各員散開。」
ドーン帝国の遊撃部隊もまた、戦争の影で動いていたのだった。
西地区 ザストにて
3人で基地を攻撃している、スバル、カイト、アランは、苦戦を強いられていた。
「一旦下がるぞ。あの兵器はなにか危ない。」
「そんなちまちまやってたら、時間がなくなるぞ。」
「俺が突っ込むっす。カイトが援護してくださいっす。俺があの兵器壊したら、スバルが出てきて、倒すっす。」
「おっけー」 「わかった」
アランは両手に槍を持つと、換装をした。そこから、走り始めると、目では追えぬ速さで、駆け抜けていった。アランの突き出した槍が、兵器を貫き、帝国軍基地の壁をも貫いた。直後、カイトの射撃で基地前の兵士を殺した。それと同時に、スバルが壊れた壁から基地に潜入を開始した。
基地内部の警備は全くなかった。基地の司令室にさえ、誰もいなかった。3人は目標の1時間よりもはやい、30分で基地を攻略してしまった。3人にとっては逆に、何かあるのではないかという、疑念を抱かざるを得ない状況だった。
3人が基地から出ると、そこには3つの影があった。後ろを振り向くと、ドーン帝国の兵士がいた。
「やあやあ。君たち3人だけで壊したのかい?すごいね」
「ここの戦力だったら、そんなもんだろ。それよりも、こいつらの中のどれがターゲットなんだ?」
「刀を持ってるやつじゃないか?えっと、スバルって奴じゃなかったか?」
3人はスバルたちを見ながら会話をしていた。




