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騒々しい夜 スバル カイト アランver.
彼らはホテルから西に走っていた。誰も追って来なかった。安心した一同は、西の街ザストに向かっていた。ここは、クロニクルが落とすはずだった街だ。
「進行するには、早いがどうする?」
スバルが聞いていた。すると、遠くから足音が聞こえた。彼等は顔を合わせるとお互いに背を向け合い、外側を向いた。彼らの予想通り、帝国軍だった。ザストの警備隊が帝国軍を呼んだろだろう。
「遮蔽物が多いなら、ここは、カイトの出番じゃないか?」
「そうっすね。まかせたっす!」
スバルが言うと、アランがぐっとしていた。
カイトはため息をつきながら、「仕方ないか」と言って、銃を構えた。すでに狙いをつけていたため、構えてから撃つのが早かった。弾は弧を描き、目では追えぬ速さで兵士に命中した。それを合図に、飛び出してきた兵士を、スバルは斬り、アランは突き刺した。スバルは背後から兵を斬っていった。帝国軍の動揺を誘ったら、アランが突っ込んでいって敵を殺していった。彼らは、帝国軍を10分もせずに倒してしまった。その頃、シンから通信が入った。それは予想もしていなかったことだった。




