プロローグ
人類は魔法を作り上げた。それは、突如として作られ、全人類が驚愕したことだろう。それらは、私たちに何をもたらしたのか。それは…争いだ。人は魔法を使い、罪もない人を虐殺し、苦しめた。人類は到達してはいけない領域に達してしまったのだ。この戦争は世界大戦の規模に匹敵し、人々は後にこう呼んだ…「魔法大戦」と…
「総員、戦闘配備!!」
セラータ皇国軍の士気が上がる。アメリカ大陸の半分以上を領土とするセラータ皇国は、この日も各国からの進行に対処していた。
世界の誰もが無制限に魔法が使えるわけではない。向き不向きというものがある。これは、人それぞれに出てくるのではなく、国単位として出てくるのだ。もちろん、時々得意な人も出てくることはある。セラータ皇国は魔法が苦手な国の一つだ。魔法が全ての戦争を左右する中で唯一残り続けられているのは、セラータ皇国だけである。
現在対応に追われているのは長年均衡を保ち続け、お互いに牽制しあってきたドーン帝国だった。彼らは、軍人の誰もが魔法を使えるという、セラータとは真逆の国である。
魔法という技術が発達してからは、保たれていた均衡 は、段々とドーン帝国に傾き始めていた。そこでセラータ皇国は、新たに遊撃特務部隊を編成した。その部隊は「クロニクル」と呼ばれた。彼らは、たった8人にも関わらず、敵国の魔導大隊を全滅させたという功績を残した。