どうやって作ってる? 3
人称について、ちょこっと。
短めです。
二本の矢しか持ち合わせがありません。
一人称または、三人称一人の視点でしか物語が書けないのです。
三人称神の視点などとうてい及ばず、三人称を複数の視点でというのも正直まだまだといった感じです(というか書いたことない)。
そうなると、上記二つでどうにかするしかないわけですね。今のところ。
そういった状況で、なんとかバリエーションを持たせられないか、と一人挑戦しているのがSS(「瑠璃の杯」へ収録)です。
なんせ、書けるのは一人称or三人称単数のみです(大切なことなので何度も書きます)。
ふつうに一人称・三人称の他に、民話っぽいのを書いてみたり、取扱い説明書ぽかったり、メールのやり取り風だったり。
何かしら、変化させられないかと。
でも、そういう手法って何度も使えるものじゃないし、どこかしら一発芸ぽくなるのは仕方ないのかも知れないですが(私が下手なだけです)。
どんな話になしろ、コアになるエピソードを誰から語るかで話の様相が変わってきます。
誰の視点で書くか、それが一人称or三人称どちらかで風合いも違ってきます。
あまりプロットを組まない私ですが、ここのところはかなりいろいろと頭の中で試行錯誤します。登場人物の誰に何に語らせるか。誰にするかで持っている情報量にばらつきがあるので、何もかも知っていると逆につまらなくなるのでは、とか。
よくよく考えたと思ったのに、いざ書くとしっくりこなかったり。
プロットをたてないぶん、私は書き直しがけっこう多いほうだと思います。三人称を一人称にしてみたり、語り手を変えたり。
書いていてしっくりこない、イライラするときには、選択を間違えたと判断してやり直しです。
ただ、「都合よく使わない」ことだけ注意しています。
いぜん拝読した他の方の一万字以下の作品で、三人称で書かれた前半と後半とで語り手が変わっていて、ちょっとそれ便利に使いすぎじゃないか? と思いました。一万字ならば、腹くくってどっちかで書こうよ(勝手ですみません)。
私は物語を書くのは、どこかちょっと不便な方が書く楽しみも感じられると思うのです。
作品に効果的なのと、作者に便利なのとは違うと思うので。
サッカーだって「手も使っていいよ」とかラグビーで「前にパスしてOK」だったら、つまらないでしょ?
そんなわけで、相変わらずの技法しか持ち合わせない私は、ジタバタしてます。
もっと色々な視点で書けるようにならねば。
でも、視点がぶれないとか、一人称・三人称の意味わかってないと、この話も分からんで終了ですね(-_-;)
次回は構成について、考えてみたり。