『曳航 ――光の水脈――』のメイキング、という番外編
あんまり需要がないと思うのですが、メイキングです。
需要があるかどうか、不明ですが以前Twitterでやったことの回答です。
えーと、まず珍しくプロット(と言う名の落書き)があるので、そちらを。
恥ずかしい……。絵が下手で、ほんと(:_;)
ま、それは置いといて。
描かれてあるのは、キャラのイメージ画。主人公「かんなぎ くれは(アップの時には、寒薙來涙)」「みーちゃん」のふたり。
その他は、書くにあたっての注意点(自作なのにわざわざ書くのは忘れっぽいからです)。
「語り手はカメラ」「心情にふみこまないこと」「外観、外見、描写で」
あとは、タイトルの候補として「曳航」や「水脈」といったメモですね。
ストーリーは、最初からオチを決めていたので
〇 震災で全滅した島に居ついている少女の霊を、老女が鎮めに行く
※ でも、ヒロインの名前見ただけで分かる方には分かる。苗字は巫ですから。ほぼ出落ち(笑)
これだけでは、なんも面白くないので、捻ろうと。
〇 女の子は死んでいる自覚はあるみたい(生きてるように描写)
〇 老女は霊体で若い女性になっている←さいごにひっくり返すための布石
〇 島民はいるようで、いない、ようでいるのか? といった感じに
〇 ネコは出そう(潤いは大切だしな)
〇 現代ものと見せかけて、実は伝奇というか怪異もの、と見せかけてSF
〇 大人になってる、かつての友人「くーちゃん」の時間経過。二十代どころでなく、七十代と時間のスパンを大きくする。
〇 捻りまくってやれ
そんな感じで。
1.2だけ読むと、現代ものっぽい。
3と終章でひっくり返す。
苦労した点は、現代ものから徐々に伝奇とSFの方向へ寄せていく描写。
相変わらず、あるものしか使えないから、寒薙のカメラを活用。紙が燃えて白く粉々になるようすとか。
光の柱が立つのは、夕日を見て「そうだよなあ」とか思ったのを使った。
終章は、とにかくSFぽくしようと。でも、どこか神式のものを漂わせて、古式ゆかしいような。そんなのを狙いました。水晶は、綺麗だし神秘的になるかなーと思って(巨乳のイワサキさんがなぜか人気)。
2から3への段差の詰め方に手間取り、時間がかかりました。
舞台のモデルは田代島です。2015.11.3に家族で訪れました。
元学校の校庭のそばに、ヘリポ―トがありました。訛りのきつい島内放送を聞きました。でぶ猫たちの思わぬほどの野生ぶりに驚いたり、島に住むご老人が「観光のひとが多いと、こっちも気を使う」と言われたこと。猫のために小屋の引き戸をあけて、お茶椀置いているのも見ました。
狭い路地と海風。
もっと、いろいろ描写できたら良かったんですが。そのへんが反省です。
また、いただいた感想の中には「終章はいらない」といったご意見もありました。
説明し過ぎたかな、と思いつつも、最後のところ書きたかったからなあとか。
いずれにしろ、さまざまに受け取ってくださって構わないというのが毎度のスタンスです。
結局、童話というには厳しい内容になってしまったと。
そのへんでしょうか。
使用した筆記具 下書き ポメラ(DM25)、推敲書き足し DoCoMo携帯(P-01F)
実質制作期間 およそ三週間 文字数9536。
よけい分かりづらかったら、すみません。




