表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
革のかばんに原稿用紙  作者: たびー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/21

自学自習へ 2

毎度な与太話ですが、参考になれば(なるのか)。

 お久しぶりです。

 ようやく更新です。

 このところは、他の方の力作である小説作法を拝読させていただいたり、自作の短編を書いたり、資料を集めたりしておりました。


 小説は、ほんとうに自由だと思いました。そして表現する手法はさまざまにあり、まだ自分が書いたことのないものがたくさんあるのだと分かり、喜びで熱に浮かされるような気分になりました。


 自学自習、さて。

 そもそも論ですが、小説を書き始めるまえに「小説の書き方」の本は手に取ったでしょうか。

 今はネットでも、このサイトにも初心者向けの小説の書き方がたくさんアップされています。読もうと思えばいくらでも読めるので、もし未読でしたら、一つか二つ読むことをおすすめします(わたしも読んでます)。


『超』初心者のための小説講座(なろう特化版)http://ncode.syosetu.com/n0280cy/


 基礎は大切。とりあえず、基礎基本を分かってから取り掛かったが何かと効率がよい、はず。初心者が自力で型紙を起こして、好みの服を作ろうとしたって無理というものです。まずは、その骨組を知っておくことは大切です。


 実際の私が読んだのは、以前にも書きましたが中島梓先生の「小説道場」と三田誠広先生の「天気の好い日は小説を書こう」の二冊(及びそれぞれの続編)です。

 前者はBL、後者は純文学という、南極と北極みたいな組み合わせですね。そして実際書いているのは、まあ、あんな感じでなんともはや。


 先日、それらの著書を読みなおして胃がキリキリと痛くなりました。そう、「やっちゃいけない」ことをたんまりと実践済みだったからですね。

 毎回これだ、やっちまったよ。そんな気分。


 たとえば、直接的な表現は避けるということ。ありきたりな門切り型の表現を使わないこと。

 これはどちらの著書でも言及されてますので、基礎の基礎でしょう。

 でも、もう何にも思い浮かばないと書いてしまう。


「彼は悲しかった」←おう……。


 たったそれだけでも、どれほど道を踏み外していることか。まさに「頭を抱えました」←門切り。


 ちなみに、「天気の好い日は」には、禁じ手の語句が載っています。

「孤独」「希望」「絶望」「愛」「感動」の五つ。

 文中に出すと一気にチープになり果てる、と。

 それらを出さずに、表現せよ。「孤独」を「愛」を。

 ついでに、BLでも露骨な表現はNGですよ。ここには書けないけれど。そして露骨に書くと何故かエロくなくなるんですね。なんだか保健体育・理科生物になってしまう。使う時には、狙って意図的に使うということで。


 自分自身の作品は、とにかくシンプルすぎて修飾語や副詞が少なく、動きを中心にして書く傾向があるようで、他の方の作品を読んで後では、いかに自作が味気ない表現ばかり使っているのか、と具合が悪くなります。

 小説形態素解析CGI(β) http://www.ennach.sakura.ne.jp/index.html

 ここで解析させると、いつも「副詞がたりない」と出るのですよ。ご参考までにどうぞ。


 しょせん、わたしの持っているものなど、必要最小限の文具セットです。語彙数も、それを表現するための構成力もまだまだ足りないことばかりだと。

 細やかな表現、カメラを近づけるか遠ざけるか。頭の中に小さなスクリーンがあって、登場人物をどんなセットのなかで、何を強調してなにを捨てるか。動きは合っているか。持ったものは、どこかに置いたか放したか。近寄ってもいないのに、いきなり移動していないか(BLのときには、ちゃんと服を脱がせたか←ここ大切)。

 気を配れば果てがなく、いつまでも完成しそうにありませんが、毎回なんとか終わらせているのは、そられに目をつぶってゴールテープを切るからでしょう。


 何に掲載されていたかは忘れましたが(大林宣彦監督のインタビューだったかな)、「映画は、ワンカットワンカットに意味があります。なぜそのカットを採用したのか考えて見てほしい」というのがあり、わたしは映画を見るときには気を抜かずに見るようになりました。

 と、いってもそれは独身のころで、今はレンタルしたDVD一本見るのも一苦労です。

 時間に余裕があったころには、同じ映画を何回も見たものです。わたしは気に入ると何度も見る性格です。

 残念なことに語学は堪能ではないので、まいど日本語の助けを借りております。でも、基本洋画は字幕が好きです。貧弱なヒアリングでも、字幕との対比ができて嬉しいからです。

 くわえて、原作があるなら「読んでから見る派」です。


 さて、映画を見ましょう。

 一回目、字幕でみる。

 二回目、日本語に切り替え更に字幕も平行して一緒に見る。

 三回目、テレビで放送された時と、DVDとの台詞の違いをチェックする。どこがカットされたか見る。


 てなことを、しつこーくやってました。レンタルされているDVDとテレビで放送されたときとでは、翻訳した人が違うと取捨選択する情報が違ってきておもしろいものです。

 毎回は大変ですから、実験的にお気に入りの一本でしてみるのもいいのかも知れません。

 もちろん、話の流れでどんなカットを使っているか。どんな画面を作っているのか(どんな演技をしているのか)。かなり気を抜かずに見続けるのは大変です。


 頭の中で浮かんだイメージ、話の流れをキャラクターたちになんどかおさらいさせ、もっとも効果的なものはどれかと考えます。

 それをすべて言語化させるのは、骨が折れますが、簡単にできたって楽しいことはない。手間がかかるから楽しいんだと思っているので、わたしは案外苦労だとは感じません。書けないことの方が辛い。


 最近はネットでも見られて助かります。先日はバレエダンサーを目指す若者たちのドキュメント映画をみました。好きなんですよ、バレエ。


 彼らは肉体で表現する。

 我らは、筆で表現しましょう。


 まだまだ、わくわくするような挑戦がたくさんあるのですから。

読書量は多くて構わないとおもいますが、量は誇るものではないでしょう。読んでいて、あたりまえなんです。おそまつ

「読んだことないけど書きました」ということを自慢したい方は、今後も「読まずに書けた」というプライドを守るために、読書はしないほうがいいでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ