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第1話 会議
これから会議を始める…そんな言葉から始まったこの会議
出席者は……
「すいません、部外者が入り込んでいるようですが…?」
「それって僕のこと?」
2名であった。
本来なら5人で行う会議だが…
蝦夷地代表、筑前国代表、琉球王国代表が欠席しており、
京都代表も体調を崩して代理の者が来ていた。
「なぜ家元でもない貴方がここに来ているのですか?」
「だ、か、ら!!!お兄ちゃんの代理で来たんだってば!」
彼のいう【家元】とは日本の芸道・武道・学問・宗教などで,
その流派の正統とする精神・芸風・技術などを伝える家,あるいは人のことである。
この会議は五つの都市に在住する5人の【家元】達が集まる会議なのだ。
ここでは日本の代表的な霊媒師集団の名家、その当主を【家元】という。