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26話 エロエロ通りで散髪無双、エロと散髪サンドイッチ【4】

【冒険家:モニカ・ランド】



え? え? どゆこと?

あ、そっか。


忘れ物。

マダムの店に、忘れ物しちゃったんスね。

もう、先輩ったらうっかりさん。

出てきたら、満を持してセクシー攻撃仕掛けたろ。

でも、クンクン。

よく考えたらアタイったらクエスト終わりで、汗だく。

ううん、それだけじゃなくて、さっきまで先輩が女の子の店に行くたびに心労でヒヤヒヤしてたもんだから、普通の汗や冷や汗が混じり合って、とんでもない体臭のバケモノになってんじゃ?


いや、大丈夫。

この通りにある店を制覇して、あらゆる女たちとニャンニャンした先輩ならきっと私が一週間風呂キャンしても、そこがいいって受け入れてくれるに違いないっス。

いや~ん、先輩ったらスパダリ。

早く出てこないかなぁ……!!


……。


……。


長くね!?

忘れ物を取りにマダムの店に入っていたのに、先輩。

いつまで経っても出てこないっス。

どいうこと……まさか!

またマダムとイチャコラかましてるんじゃ!?

先輩ったら、よほどマダムがお気に入り。

他の店に行っている間もマダムのことが忘れられず、いや忘れようと他の女たちで上書きしようとしたが、それでも脳裏にマダムのことがチラついて、結局もう一度マダムの店の暖簾をくぐったってことっスか!?

マダムのやつ……一体、先輩にどんな刺激的なプレイを!?

うううう、知りたい!!


はっ!

よく見たら、マダムの店、窓が空いてるっス。

そこから中の様子が見えるんじゃ?

いや、駄目っス!

いくらなんでも、そんな先輩のプライベートにオリハルコンブーツで踏み込むような真似は!

でも、あらら。

なぜかアタイの足が勝手に動いて、まるで吸い寄せられるようにマダムの店へ。

灯りが煌々ともれている窓際に近づくと、



チョキチョキ。



ん?

なんスか、この音は!?

恐る恐るチラリと中を覗くと、そこには!



「……!!」



椅子に座った先輩、その後ろにマダム。

そこで、どんなプレイが行われていたかというと!!


チョキチョキ。


切っていた。

マダムが、櫛とハサミを持って先輩の髪を。


アンティークな家具、小物が紫色のランプで照らされたエロチックな店内。

その中にマダムの操るハサミの音が響く。

マダムは、豊満な体で先輩の頭を包み込むようにしながらチョキチョキ。

サイドから襟足、前髪、頭頂と鼻歌まじりにハサミを走らせていく。

みるみるうちに、先輩の髪が短くなって、彫りの深い男らしい顔が見えてきて……きゃああああ!!


相変わらず、イケメンっスなぁ!!

その鼻筋から顎先にかけてのラインで滑り台したいっス。

あっ、あっ、今度はマダム。

先輩の椅子をクルリと180度回して、リクライニング。

そのまま、壁際の洗面台の上に先輩の頭をイン。

って、あわわわわ。


先輩の頭がデカすぎて、洗面台が小さい枕みたいになってるっスけど、それでもマダム。

石鹸を泡立て、先輩の頭をガシガシと景気良く洗っていく。

シャワーで泡を流すと、椅子を起こして再び鏡の方へ先輩の体を向けると、水が滴る濡れた頭をタオルドライ。


んでもって、またまた椅子を倒し、今度は先輩の峡谷のような大きい顔に蒸しタオルを乗せる。

モクモクと顔の上のタオルが蒸気をあげる中、マダムはシャカシャカと抹茶をたてるようにブラシで石鹸を泡立て、紫色の店内にシャカシャカと小気味の良い音。

そして先輩の顔から蒸しタオルを取り、しっとりと水分を含んだ肌に泡で綿飴のようにブラシを塗りたくる。

さながらマダムはキャンバスに向かう画家のよう。


先輩の顔はみるみるうちにドーランを塗ったように真っ白に。

その泡を削り取るようにマダムは剃刀を走らせて、髭を削ぎ落としていく。

密林のように生い茂った髭は、あっという間に根こそぎなくなって、その下にある地肌があらわに。


再び蒸しタオルで残った石鹸泡を吹き上げると、先輩の肌はまるで丁寧に研いだ剣を思わせるツルツルぶり。

正面に立ったら、アタイの顔が鏡面のように映るんじゃないかってくらいの透明感。

でも、ダメダメ!

こんな国宝級の先輩の顔に、汗だくの顔なんか映せないっス。


っていうか。

ちょっと待つっス!!


さっきから、先輩が髪を切って、シャンプーして、髭を剃ってもらうのをボンヤリ眺めてるっスけど……なんスか、これ。

先輩はマダムとのプレイが忘れられず、この店に戻ってきたんじゃないんスか?

つまり、エッチなことをしにきたのに、なんで散髪!?

クエストでオークを討伐に行ったのにゴブリンとオセロしてるみたいな……一体、どういう風の吹き回し!?


ああっ、そうか!

散髪はマダムのサービスの一部ね。

これだけ経験豊富そうなマダムだもの、散髪、編み物、料理。

そんなのは朝飯前。

きっと、オプションサービスで、そういったママRPをしてから、いよいよエロエロプレイにシフトチェンジ。

ママみもエロもどっちも楽しめるという欲張りセット。


か~、さすがマダム!

男心をわかってるっスね、ちくしょー!!


なんて窓枠を噛んで歯軋りしているアタイをよそに、先輩はマダムにお金を払うと満足気に髭のなくなった顎を触りながら店を出た。

そのまま窓枠に噛み付いてるアタイに目もくれることなく、通りを歩き始める……って!


なになに、ドユコト!?

これからマダムとしっぽりエロエロタイムとしけ込むんじゃないスか!?

これじゃあ、ただマダムの店に髪を切りに行っただけじゃないっスか!

まさか、アタイが覗く前にすでにエッチなプレイを済ませていた!?

エッチが終わった後に、散髪したってこと!?

どんな賢者タイム!?


ああああ、もうわからん!

そうこうしているうちに先輩は、通りを歩いて……って、あれ?

出口とは逆方向。


そ、そっちは!



【続く】

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