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26話 エロエロ通りで散髪無双、エロと散髪サンドイッチ【1】

【冒険者:ハルカ・ミナモ】



 緊急事態ッス!


 てのも、今、アタイはいつものように先輩の後をストーキング……じゃなくて、偉大なる冒険者になるために背中を見せてもらってる最中なんスが。

 なんと先輩が現在、歩いてるのはカラブキシティ。


 大きな声じゃ言えないっスが何を隠そうここは、この地方でも屈指の()()

 そして先輩が歩いているカラブキ大通りは、その中でも一際エッチなお店が満載のエロエロ通りっス。

 右を見ても左を見ても眩いネオンがビカビカに光っていて、その店の前にバニー衣装やビキニアーマーを来た鼻血ものの姉ちゃんたちが道ゆく男たちを誘惑してるっス。


 え?

 なんでアタイが、そんな情報を知ってるかって?

 べ、別に!

 先輩の一番弟子(自称)として、クエストの拠点としている街を調べるのは当然のこと。

 もし先輩が道に迷った時に、さっと助言ができるようにするのがアタイの務めっスから。


 その過程で、たまたま。

 ほんと、たまたまカラブキ大通りのことを知ったってだけで、別にアレっスよ?

 ちょっとクエスト帰りに通りをぶらついて、お姉ちゃんたちのエッチな衣装や仕草を参考にして先輩を誘惑しようとか、そういうことは考えてないっスからね!


 ああ、そんなこと言ってる場合じゃない!

 アタイが誘惑する前に先輩。

 店先にいるエッチなお姉ちゃんたちに誘惑されてっから!

 うううう、なんで!?

 いつも先輩が道を歩いていると、その圧倒的なオーラと見た目で蜘蛛の子を散らすように人が逃げていくのに、ここカラブキ大通りでは、なぜか解釈違い。

 どいつもこいつも先輩に対して目がハートマークというか獲物を狙う目、えらい勢いで腕を組んだり、投げキッスをしたりして誘惑をかましてるっス。


 てか解釈違いといえば、先輩!

 普段は、不器用な職人みたいに頑固一徹。

 モンスターを八つ裂きにすることしか頭にない感じで、寡黙にそして確実にクエストを遂行。

 女の影なんて微塵も感じさせないような岩のように硬派な男。

 つーか、実際に切り立った崖で剥き出しになっている岩石のごとく筋肉ムキムキで最強の先輩。

 そんな先輩に憧れて、アタイは日々鍛錬を欠かさないわけっスが、その当の先輩が、まさかよりによってカラブキ通りを訪れるなんて!

 このカラブキシティを拠点にしたクエストが決まった時点で、なんとなく嫌な予感がしていたっス。

 他の連中が、


「クエスト終わりにカラブキ通りに繰り出そうぜ!」

「今日も三発行っちゃうか〜!!」


 なんて出発前に下品な話題で盛り上がってる中で、もしかして先輩も行くんじゃないかって疑心暗鬼になっていたっス。

 けど、まさかクエストの鬼。

 戦神と呼ばれている先輩がエロい店にうつつを抜かすわけがない。


 そう思っていたのに、今や先輩はズンズンと世界樹が歩いてるようにカラブキ通りを闊歩しながら、店先の女たちにキャッキャ言われていて……うううう!


 そりゃね!

 先輩も人間だもの!

 息抜きが必要な時だってあるよね?


 でも、こうして実際に先輩の生々しい夜の実態を目撃すると、カエル化というか、こんな先輩見たくなかったというか、なんなんスか!

 夜の息抜きなら、いくらでもアタイが抜いて……って、いかんいかん!

 この通りのエロい雰囲気に当てられて、とんでもないこと考えちゃってる!?

 けど、先輩は実際これからアタイが考えてるような、とんでもない夜のクエストをぶちかまそうとしているわけで、って、あっ、ああああああ!


 先輩が立ち止まって、何やら話してる。

 相手は割と年上な感じの、この通りで長年商売をして”すいも甘いも”知っているかのようなマダム。


 先輩の顔は相変わらず髪の毛に覆われていて、表情は読み取れないっスが、マダムの笑顔の感じからするとかなり会話が弾んでるっぽい。

 んでもって、そのまま先輩はマダムと一緒に、通りに面した店の中へえええええ!


 とうとう恐れいてたことが!

 さっきのマダムとの会話で、先輩は値段交渉やプレイ内容を打ち合わせ。

 そしてそして、互いにwin-winで合意して今まさに店内で……!!


 ううううう、なんてことっスか!

 先輩ったら、よりによってあんな年増のおばさまと!?

 周りを見たら、もっと若いねーちゃんが選び放題なのに、よりによってニッチな方向にいくとは!

 先輩って、もしかして年上好き?

 日々、クエストに奔走する先輩には包み込んでくれるようなママ的な存在が必要ってことっスか!

 くうううう!

 それならそうと、言ってくれればいいのに!

 アタイは、必要とあればいつでもママになるっスよ!


 クエストの朝は眠っている先輩を起こして、部屋の掃除。

 ベッド下に隠してあるエッチな本を見つけて机の上に置いたことで、喧嘩になるけど、最後は何だかんだで仲直り。

 食卓には必ずカボチャの煮っ転がし。

 そして、夜は膝枕をして……その後は。

 きゃっ、アタイったら!

 先輩への授乳プレイを想像するなんて!

 それは、いくらなんでもやりすぎか!?


 でも、それくらいの気概はあるって先輩にもわかって欲しいっていうか、この通りにいる女たちのように、どんな男にでも媚を売るような連中と違って憧れの先輩のためなら、どんなRPもやる覚悟だということを声に出して言いたいっス!

 できることなら、先輩が入って行った店に乗り込みたいところっスけど、実際そこで先輩が授乳プレイしてたら、ああああああ!!

 想像しただけで、脳が破壊されるっスうううう!!



【続く】

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