人間はだめなら、猫を探そう
家の中はだめなら、他の場所に移動しよう。人間はだめなら、代わりに他の猫に聞いたらなんとかなるでしょう、ということになるだけ。リリという猫が、そう思ってた。
だから、ドアが開いていたとき、リリができるだけ早く、外へ突進した。ちょうど閉じた前に、なんとなく外へ逃げ切られた。次は、どこを行ったらいいのかを考えよう。。。行ったことがないので、多分どんなに考えても答えは出さないんだけど。そっか、そっか。
ならば、適当に歩いたら、運に頼ったらいいでしょう。ランダムに歩いたらいいね。
猫がそう決めた、東に歩き始めた。周りには。。。建物。建物。建物。そして歩いてる道。この街には他の景色はないのか?という疑問が生まれるほど、景色はどこまで歩いてっても、まるで変わらなっかた。変わりは、全然ないのだ。
リリがそのまま歩き続けた。長い長い道歩いてって、結局周りの景色はそれでも同じように見えるだけ。。。と思ったとき、やっとなにかがった。なにかの、建物もない道もないもの、があった。
大きな量の水、だった。猫の間に。
これは海でしょうか?ただの湖なのでしょうか?小さな猫には、かなり分かりにくかった。区別をつくのは、難しかった。
たしかに海だろうが、と思ったけど。こんなに大きいなのに、ただの湖であるだけなんてありえないでしょう。
それ以外に、もう一つの結論もあった。
けきょっく、まよいちゃったみたい。
家はどこであるのか、ぜんぜんわかにゃいんだ。