支配者を成りたかったきっかけ
日本の北の北海道の北に、ある町にある家がいた。その家に、一匹の猫がいた。猫以外に数人の人間もあったが、人間はこの話には何一つの関係もない。
猫は、人間とともに生きたため、いろんな日本語を学びました。ゆっくり、ゆっくり、猫にはとんでもなく長い時間をかかったけど、誠実に、少しずつで、たくさんの言葉をわかるようになった。人の話を聞いて、会話を理解できるようになって、ラジオを聞いたらアナウンサーが言ってることを理解できるようになって、テレビを見たらなんとなく番組の筋くらいはちゃんとわかるようになってた。
そういうことは、きっかけだった。たしかに、最初のきっかけは、多分テレビだった。
猫は、テレビを見るのは好きなので、ほとんど一日中テレビの前にいった日があった。そのふうの猫だった。
でも、いつはおぼえていないけど、ある日猫は気づいた。自分が、なにひとつのことも達成しっていない、ということを。
ちょうどその時、テレビの画面に完璧なタイミングの番組が流れる。どのような番組だったっけ。。。まあ、そんな大事なことじゃないかも。ロマンチックな話だったかも、異世界アニメだったかも、でもなんのジャンルであっても、きっとそんなに大事なことじゃなっかた。大事なのはその番組が生まれた結果だけだから。
だって、番組のせいで。
猫には、「世界を支配したい」という野望が芽生え始めた。