許嫁探しと裏話
長くなるので短いですが分けました。続きも同時投稿になります。
ボクはクオン・ナインハルト、3さいです。
きょうはちちうえといっしょにべんきょうをしています。ちちうえがいうにはぐんりゃくいがいはとてもよくできてるといわれています。
ボクのなかにあるボクじゃないきおくのおかげなのはわかるんだけどどうしてあるのかはわかりません。でもこのふしぎなきおくのおかげでだいすきなりょうちのみんなをまもれるならつかってももんくはいわれないはずです。
Sideクロウ・ナインハルト
あの日、イーリス様から我が子を救って貰ってから約5年、どうやらかなり頭が良いらしくこの国の中等部の教育が既に終わっていた。更に体術、剣術、魔法も優秀と非の打ち所がない才能を持っていた。
こうなると王家に引き抜かれてしまいまた御家断絶の危機が訪れてしまう。イーリス様からああ言われてしまっている以上アイネと新しい子を産むのは不可能。そうなる前に私は先手を打って許嫁を取る事にした。
辺境伯ともなると格式的にはかなり上の方ではあるが、辺境、つまりそれなりの田舎暮らしに耐えれるような令嬢を探すとなるととても骨が折れた。
そして見つかったのは2つ隣のクロージット子爵家の次女ベアトリーチェであった。彼女は裁縫と弓術と水、風の魔法を得意とするが、裁縫している時は静かだがそれ以外はじゃじゃ馬の様な性格であった。
顔合わせ当日子供達は城下町を見に行きたいと言って席を外していた。
「良いのですか?あの様なじゃじゃ馬娘をそちらから御所望するなんて……。あれでは引く手数多でしょう?もしかしたら王家に呼ばれる可能性すらあったのでは……。」
「良いのです。信じられないとは思いますが、イーリス様から直々に2人目は産む事が出来ないと言われているのですから。それに、貴方も嫌でしょう?目の前で愛する妻が見る見るうちに体調を崩していくのを眺めて行くしかない状況と言うのは。」
確かにそうですねとうなずく子爵、
「後はあの子達の相性がどうかと言う感じになりますね。」
と言った瞬間町の方から爆発音がなるのだった。