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2話
そんなことを考えながら、通い慣れた並木道を歩く。
今日も地獄のような日々が始まると思うと、溜息を吐かずにはいられなかった。
私の性格が明るければ、こんな悩みなど取り立てて言うほどのことでもないのだろうけれど、それは私の性格上不可能にすぎない。
それが嫌でこの性格を変えようと、何度努力してきたことか。
しかし、生まれ持ったものを変えることと同じように、作り上げてきた性格をゼロから形成することはほぼ不可能で、無駄なトライに過ぎなかった。
『無駄な時間を過ごしてしまったという思い』と『分かり切ったことではあったはずなのだが』という後悔が頭の中を駆け巡った。
その癖は当分変えられそうにはなさそうだ。