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11話
『橘さんって、鈴木君と仲いいの?』
「えっ?」
全く話したことのない女子に話しかけられて少し困惑。
最近はこういうことがよくある。
クラスでは隅に溜まったほこりのような存在の私だから、クラスの人気者の鈴木君と話している姿が不思議で仕方ないんだろう。
聞いてくるだけで、直接または間接的に危害を加えてこないなら、全然構わない。
危害を加えてこないなら、の話だ。
『鈴木君の連絡先知ってるよね!教えてよ!』
「知らないんだ。ごめんね。」
『そっか、、、』
話したことのない女子は、私がそう言うと撤退していった。
私は鈴木君の連絡先なんて知らない。
そもそも、学校で私の連絡先を知っている人は数人。
極力、人と関わらずに生きていたい私にとって連絡先の不必要な交換は避けている。
だから知るわけもなかった。
それに、このことがきっかけで後にこんなことになるとは思いもしなかったから。




